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洲崎名物鍋焼きラーメン
ぐつぐつと煮たったスープに卵やちくわ。ふたを開けた瞬間、立ち上る湯気にいっきに期待が高まる鍋焼きは、おうどんが一般的ですね。ところが、高知県洲崎市周辺では、鍋焼きと言えばラーメンというのが一般的な光景です。
鍋焼きラーメンは洲崎で生まれたローカルフード。戦後から今にいたるまで、市民に親しまれてきたB級グルメです。あっさりとしながらも、コクのある味わいで愛されてきた鍋焼きラーメン。いったいどんな味わいのラーメンなのでしょう。
鍋焼きラーメンって?
高知県の郷土料理!
ラーメンどんぶりということばもあるくらい、ラーメンはどんぶりで食べるのが一般的です。その常識を大きく変えたのが、鍋焼きラーメンの生みの親、谷口食堂の店主、谷口兵馬(ひょうま)さん。
ラーメンを出前するときに冷めてしまうことを嫌った谷口さんは、保温性のたかいホーロー鍋で届けることを思いつきます。これが鍋焼きという形のルーツとなりました。
鍋焼きラーメンはそのスタイルだけでなく、食べあきないあっさりとした味が特徴です。当時は食料難の時代、具材は洲崎周辺で手軽に入手できるものが中心。基本的には、すまきと言われるちくわのような練り物を中心に、ねぎや卵、鶏肉といたってシンプルです。
あっさりとしつつ、うまみが濃厚なスープは、鶏ガラベースのお醤油味が基本形です。これは、鍋焼きラーメン発祥の店、谷口食堂の斜め向かいに鶏屋さんがあったのがきっかけとか。その鶏屋さんから分けてもらった鶏ガラを利用して、あっさり濃厚なスープの開発に成功したのです。
独特のスタイルとあっさり濃厚なスープの鍋焼きラーメンは、市民に愛され、瞬く間に谷口食堂は地域の人気店となりました。1980年に店主が亡くなったことで、谷口食堂は閉店されましたが、鍋焼きラーメンの復活を待ちのぞむ熱烈なファンの呼びかけにより、現在では40軒以上のお店が鍋焼きラーメンを提供するように。
また、2002年には鍋焼きラーメンを通して町の活性化をはかろう、とする運動も巻き起こります。高知県のいち市町村から生まれた鍋焼きラーメンは、全国へはばたく今もっとも元気なご当地ラーメンのひとつなのです。
鍋焼きラーメンには定義がある!?
全国へ、次世代へ、とスローガンをかかげる鍋焼きラーメンには、7つの定義があります。
その1.スープは鶏ガラベースのお醤油味であること。
その2.麺は細めのストレート、固めのゆで加減であること。
その3.具材は鶏肉、ねぎ、生卵、ちくわ(すまき)であること。
その4.器は土鍋(ホーロー、鉄鍋)であること。
その5.ラーメンはアツアツの沸騰状態で提供されること。
その6.たくわんも一緒に提供されること。
その7.「おもてなし」の心をこめること。
いかがですか?なかなか厳しい定義ですが、愛すべき鍋焼きラーメンの味を伝えたい!という熱い思いが伝わってきますね。洲崎では、この定義を踏まえつつ、お店ごとに工夫を凝らした鍋焼きラーメンがたくさん。心からのおもてなしを受けられますよ。
自宅でも簡単に楽しめる!
【高知県須崎名物】鍋焼きラーメン10人前(2食×5袋セット)
ITEM
鍋焼きラーメン
¥2,250
※2017年12月28日時点
価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。
食べてみたい!と思った方におすすめなのが、こちらの【高知県須崎名物】鍋焼きラーメン10人前(2食×5袋セット)。現地の人気店の味を、自宅で手軽に味わえる商品です。人気店と同じ麺が使われており、作り方もいたって簡単。10人前と量が多いように思えますが、2人前づつ包装されているので、食べたい分だけ作れるのも便利です。
鍋焼きラーメンのレシピ5選
1. 鶏ガラスープで鍋焼きラーメン
市販のラーメンスープに鶏ガラスープのもとを加えて、手軽に自宅で鍋焼きラーメンを。鶏ガラスープのもとは無塩のものを選びましょう。煮込むので、スープをのばすお水は多めがおすすめ。より鍋焼きラーメン風にするにはのせる具材もポイントです。半熟玉子に麺を絡めながら食べるのがおすすめ。
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