カニ味噌の激ウマな食べ方はこれ

定番は甲羅焼き・カニ身和え

カニ味噌は、節足動物や軟体動物にしかないもので、珍味のひとつでもあります。よく食べられるのは、甲羅焼きです。焼いて食べるとくせのある匂いや味もマイルドになります。

甲羅焼きは、甲羅に味噌がついている状態で網にのせ、弱火でじっくり火を通します。水分がとんで、スクランブルエッグのような状態になったら火を止めます。スプーンですくってそのまま食べたり、ご飯にのせるのもオススメです。

カニ身和えも定番ですね。甲羅の内側、腹部の身を全部ほぐして、カニ味噌と一緒に混ぜ合わせます。身の甘味を引き出してくれるカニ味噌は、主役にもわき役にもなれる万能な面を持っています。お好みでしょうゆを数滴加えると、香りが引き立ってさらにおいしくなります。

甲羅の白い塊が絶品

カニの甲羅の内側にこびりつくようにある白い塊。ぷるぷるとした食感のこの白い塊とカニ味噌を混ぜて食べるととってもおいしいそうです。とろりとしたかに味噌とぷるっとした白い塊のコラボは食感も不思議、よく混ぜて食べてみてください。

ちなみに……海老味噌の正体は?

海老味噌はカニみそと同様、人間で言えば肝臓と膵臓の機能を併せ持った器官である中腸腺を指します。中腸腺は節足動物だけでなく、イカや貝など軟体動物にも同じ器官があります。イカの中腸腺はイカごろと呼ばれ、おいしい珍味として親しまれています。また塩辛を漬ける際に利用もします。

ちなみに、中国料理の調味料のひとつ「蝦醤」(シャージャン)は、アミや小えびを塩漬けにして発酵させ、ペースト状にしたものをいいます。海老特有の旨味は似ていますが、日本でいう海老味噌とはちょっと違いますね。

カニ味噌を贅沢に堪能

いかがでしたか?カニ味噌はカニの脳みそではなかったり、タラバガニが実はヤドカリの仲間だったりと、意外な事実が満載でした。今までは年末年始にカニを召し上がっていた方も多かったと思うのですが、これからはぜひおいしい時期を参考に堪能してみてください。

カニ味噌は甲羅焼きのイメージが強く、なかなか自分で調理する機会も少なかったかもしれません。レシピもさまざまなバリエーションがあるので、食べすぎに注意しつつ、カニ味噌を楽しんでみてくださいね。
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