
ライター : kii
調理師
製菓衛生師、食育インストラクター、フードコーディネーター。「おいしい料理で人を幸せにする」をモットーに、レシピやお料理のコツなどの情報発信を行っています。ブログやYouTubeでは…もっとみる
ジェラートの作り方をマスターしよう!
暑い季節に食べたくなる、おいしいジェラートの作り方をマスターしましょう!
今回は、製菓衛生師の資格をもつ筆者が、基本のバニラジェラートの作り方を詳しくご紹介します。バニラビーンズよりも手に入りやすいバニラエッセンスを使って、本格的な味に仕上げるコツもお教えしますよ。
アイスクリームメーカーがない場合の、代用方法もご紹介。簡単から本格まで、いろいろなアレンジジェラートレシピも!お家で本格ジェラートを楽しみましょう♩
ジェラート、ソルベ、シャーベットの違いは?
ソルベ、シャーベット、ジェラート……これらはすべて、凍った冷たいお菓子のことを指す言葉です。何が違うのかというと、ソルベはフランス語、シャーベットは英語、ジェラートはイタリア語ということ。
現在はさまざまな作り方があるので、一概にこういうものであるとは言えません。ソルベは卵や乳製品が入っていなくさっぱりとしたものが多く、シャーベットには卵や乳製品を使っているものもあります。ジェラートは、フルーツや牛乳、クリームなどの乳製品を使って、濃厚な味わいのものが多いです。
ミキサーで本格派!「バニラジェラート」の作り方
では、ここからは、基本のバニラジェラートの作り方をご紹介します。今回は、ご家庭でも作りやすく、本格的な味を楽しめるレシピを目指しました。濃厚なミルクの味と、なめらかな口どけをお楽しみください♩
本格的なバニラジェラートはバニラビーンズを使いますが、手に入りやすいバニラエッセンスで作っていきます。生クリームも1パック使い切りますので、残して困ることもありませんよ。
材料(4人分)
・牛乳 200cc
・生クリーム 200cc
・グラニュー糖 70g
・塩 ひとつまみ
・バニラエッセンス 1cc(5ふりくらい)
作り方
1. バニラエッセンス以外の材料を加熱する。
鍋に、バニラエッセンス以外の材料をすべて入れます。焦げないように、かき混ぜながら加熱します。
2. 沸騰直前まで温める。
ふつふつといってきたら、火を止めます。
3. バニラエッセンスを加えて氷水で冷やす。
火を止めてから、バニラエッセンスを加えます。氷水が入ったボウルに鍋を入れて、あら熱をとります。
4. 金属製のバットに流して凍らせる。
あら熱がとれたら、金属製のバットに入れます。
※金属製のものだと、はやく温度が下がり、凍りやすいです。
※バットがなければ、タッパーなどでもOK。できるだけ薄く冷凍すると、このあとの工程が楽です。
落し蓋をするようにラップをぴったりとして、2~3時間凍らせます。
5. ミキサーにかけて、なめらかにする。
完全に凍ったら、ミキサーにかけてなめらかにします。
※全量を一度に回そうとすると、回りにくいです。3回に分けてミキサーにかけるとよいですよ。
なめらかになったら、密閉容器に入れて凍らせます。
※はやく凍らせるために、金属性のホーローがおすすめです。
6. 凍ったらスプーンでなめらかにして完成!
1~2時間凍らせます。凍ったらスプーンで練るように混ぜて、全体がなめらかになったら完成です。
濃厚なミルクの味を楽しめるので、酸味のあるフルーツを合わせてもGood!この写真は、冷凍のストロベリー、ブルーベリー、マンゴーを飾ってみました。
ミキサーがなくても作れる♩
ミキサーがなくても、ジェラートは作れますよ。手順3までは同様で、そのあとの凍らせる方法が異なります。いくつか方法を紹介しますので、使いやすいものでチャレンジしてみてくださいね。
1. 泡立て器orハンドミキサーorスプーンを使う。
ボウルといったある程度高さがある容器に冷凍します。1~2時間ごとに取り出して、泡立て器やハンドミキサーでなめらかにして、また冷凍庫に戻す……を3回繰り返します。
※スプーンの場合、一度がちがちになってしまうと、なめらかに戻しにくいです。こまめに様子をみながら冷凍してください。
2. フリーザーパックに入れて冷凍し、手でもみこむ。
フリーザーパックにできるだけ薄くなるように入れて、しっかりと空気を抜きます。温度が下がりやすいように。金属製のトレイの上に置いて冷凍します。1~2時間ごとに取り出して、フリーザーパックごともみこみなめらかにして、また冷凍庫に戻す……を3回繰り返します。