「あの臭い無理…」は遺伝子レベルで拒否!?
アメリカの遺伝子解析サービス「23andMe」で、あの風味をどう受け取るかについては、匂いに関する遺伝子に原因があると判明したんだそう。
パクチーの風味を構成している「アルデヒド」という匂いの成分に、人間が持っている嗅覚受容体遺伝子「OR6A2」が反応します。パクチーが苦手な人は、この「OR6A2」遺伝子に変異がある人で、アルデヒドに対する反応が通常の人よりも過敏に反応してしまうんだとか。
この「アルデヒド」は石鹸や香水、制汗剤にも含まれる成分であることから「OR6A2」遺伝子に変異がある人は「パクチー=食べられないもの」と脳が認識してしまうそうです。冒頭でも触れたように「洗剤の香り」と感じるのも納得ですよね。
さらにアルデヒドは、バニラやシナモンにも含まれています。そのためパクチーが好きでない人は、シナモンやバニラが苦手な人も多いのではないでしょうか。
いわばパクチーが苦手な宿命なんて、味や匂いの好き嫌いなどではなく、遺伝子レベルの先天的なものであるということに驚きですね。
グッと食べやすい!パクチーの風味をおさえる食べ方
続いてご紹介するのは、パクチーの独特な臭いを軽減する食べ方バリエーション。生で食べるイメージが強いパクチーですが、実はドレッシングにしたりペーストにしたりと、アレンジが豊富な食材としても知られているんです。これを知ればパクチー嫌いの人も食べられるようになるかも!?
乾燥パクチー
乾燥パクチーは、細かく刻まれていて、振りかけ状になっているものが多いです。そのためスープや炒め物に手軽にいれることができるので、取り入れやすいのもうれしいですよね。感覚的には、スープやグラタンなどの中央にかける、ドライパセリに似ているかもしれません。
風味は、生パクチーに比べ格段に下がります。パクチーの独特な香りのパンチが少なく、ふんわりと香る程度。その分苦手な人は食べやすく、料理の使いやすさの幅も広がります。
パクチーオイル
パクチーオイルとは、オイル、パクチー、塩を一緒に漬け込んだもので、中にはニンニクや鷹の爪で風味付けするものもあります。オイルにもパクチーの味が染み込んでいるので、乾燥パクチーに比べ、香りが高くなりますよ。
パスタや、ドレッシング、チャーハンなどのアクセントとしても使うことができ、幅広い料理に活躍する万能調味料です。
パクチードレッシング
パクチードレッシングは一般的に、刻んだパクチーに酢やオリーブオイル、醤油などと混ぜたもの。パクチー自体は火を通していないため、風味が完全に消えることはありませんが、あくまで野菜がメインなので、サブになるパクチーは生で食べるよりも食べやすくなります。
ごまドレッシングやシーザードレッシングなど、マヨネーズベースのドレッシングにすることでパクチーの尖った風味がマイルドになるので、苦手な方はマヨネーズベースのドレッシングから始めてみましょう。
パクチーペースト
パクチーペーストは、刻んだパクチーをオリーブオイルやドレッシングなどに混ぜ合わせ、ペースト状にしたもの。完全に食感をなくしたものや、パクチーの素材感が感じられるものまで、ペーストといっても豊富な種類があります。
サラダに和えたり、揚げものや炒めもののディップソース、肉料理の味付けに使うなど用途はさまざま。パクチーオイルと違い、味付けがしっかりされているため、パクチーペーストひとつで味付けが決まるのでとっても便利!
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