ライター : enid

食いしん坊ライター

ナスって生で食べても大丈夫?

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麻婆ナスや天ぷら、揚げ浸しなど、季節を問わず大活躍のナス。そんなナスですが、みなさんは生でナスをたべたことがありますか?

多くの場合、火を通す調理で食べることが多いはず。生で食べたらお腹を壊してしまうのでは?と心配になる方もいるでしょう。ナスは生で食べられるのか、気になるナスの食べ方についてご紹介。

生で食べても大丈夫!

結論から言うと、ナスは生でも食べることができる食材です。意外かもしれませんが、毒性もありませんでし、お腹を壊すこともありません。ただし、ナスを生で食べる際には、必ずアク抜きをしなければなりません。具体的にどんな食べ方ができるかご紹介します。
▼オクラも生で食べられるんです!

生でナスを食べる方法

下処理の仕方

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はじめに、ナスのヘタの部分と、ガクの部分をきれいに取り除きます。 このとき、ヘタの部分を真っ直ぐに切り落としてしまうのではなく、ヘタとガクの境目にくるりと包丁を入れるとガクの部分がきれいに取れますよ。

塩水にさらしてアク抜きする

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輪切りしたナスを塩水につける方法は、水にさらすよりも短時間でアク抜きが可能です。塩水はナスの変色を防ぐ効果もあり、短い時間でナスの色味をきれいに出せますよ。塩分濃度は0.5〜1%程度を目安に薄めでOK。濃すぎると、色味が損なわれる場合もあるので注意が必要です。

直接塩を振ってアク抜き

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ナスの切り口に直接塩をまぶす方法は、水を使わないため、栄養を逃さず調理できます。余分な水分も取り除けるので、調理がしやすくなりますよ。まずは、ナスの切り口に直接塩をふりかけ、約2~3分ほどおきます。次に、ナスの切り口からアクを含んだ水を、キッチンペーパーでしっかりとふきとってアク抜き終了です。

苦味の少ないナスを選ぼう

ナスは購入する時期や形状によって苦味が強い場合があります。できるだけ苦味のないものを選ぶことで、生で食べる際も苦みが気にならず、おいしくいただけますよ。

ナスは真夏に向けて旬を迎える野菜のひとつです。そのため、6月から7月頃にスーパーに並ぶナスは、苦味が少なめ。9月あたりから出回っているナスは、夏頃のものよりも苦味が強めです。生でナスを食べる際は、6月から7月に販売されているものを選びましょう。

生で食べるなら水茄子がおすすめ

基本的に、ナスは種類にかかわらず生で食べることができます。なかでも、最もおすすめなのは水茄子です。丸々とした形の水茄子は、たっぷりの水分を含んでいます。食感もやわらかくアクも弱いため、皮ごと食べても苦味を感じにくい種類なのです。

ナスにはミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。おいしそうな水茄子を見つけたら、ぜひ生で食べてみてくださいね。

新鮮なナスの特徴

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生でナスを食べるなら新鮮なものがよいですよね。新鮮な、おいしいナスを選ぶコツをご紹介します。 ・表面につやがあり、色がしっかりと濃いもの ・へたの部分に生えているトゲが鋭く尖っているもの ・へたの切り口が青みがかっているもの ・へたから実にかけての部分ができるだけ太いもの

生のナスがおいしいレシピ4選

次に、ナスを生で食べる際におすすめのレシピをご紹介します。これまで火を通してしか食べたことがなかったという方も、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

1. ナスとみょうがの塩もみ

ナスと香りのよいみょうがを合わせるひと品です。薄くスライスするナスとみょうがを塩もみするだけでできあがり!白いりごまがよいアクセントになります。

漬物として食べることができるため、ごはんとの相性抜群です。ナスとみょうがの塩もみをごはんにのせ、水やウーロン茶などをかけて冷やし茶漬けにするのもおすすめですよ。

2. ナスのヨーグルトサラダ

ナスを生で食べるのであれば、新鮮さがよくわかるサラダがおすすめです。スライスナスとミニトマトを、ヨーグルト、粒マスタードを合わせるソースで和えるだけでできあがり。ヨーグルトと組み合わせることで、クリーミーでまろやかな味わいに仕上がります。

ミニトマトを加えることで彩りがよくなりますよ。これなら、ナスが嫌いなお子様でも食べられるかもしれません。

3. ナスのからし浅漬け

材料も少なく、とても簡単なナスのからし漬けです。薄くスライスするナスをしょうゆ、からしで和え、大葉を加えて完成!大葉の香りも口いっぱいに広がります。

短時間でも作ることができるため、あろもうひと品ササッと作りたいときにおすすめです。お酒との相性も良いですよ。

4. 水茄子の漬物

生がおいしい水茄子の漬物レシピ。水茄子はいちょう切りにしてボウルに入れます。みょうがは縦に細切りにし、昆布と鷹の爪、調味料を加え10分ほど放置。最後に保存用袋にすべてをまとめ、揉んだら完成です。

ごはんにもお酒にも合いますよ。

ナスの賞味期限

常温で保存した場合

ナスを常温で保存した場合、3日が保存期間の目安。これを過ぎてしまうとヘタの部分にカビが生えたり変色したりする可能性があり、風味も低下してきます。夏場などは、高温や湿度の高い場所で保存すると、すぐに傷んでしまうので注意してくださいね。

冷蔵保存した場合

冷蔵庫でナスを保存した場合には、5〜7日程度が保存期間の目安です。新聞紙、またはキッチンペーパーで1本ずつきっちりと包み、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存すると日持ちします。ジッパー式の保存用袋に入れるとなおよいですよ。

冷凍保存した場合

ナスを生の状態で冷凍庫に入れると、水分が抜けておいしく食べることができません。ナスを食べやすい大きさにカットしたあと、軽く炒めてから冷ましたものを、ジッパー式の保存用袋に入れて冷凍保存するのがおすすめです。冷凍保存期限は、2ヶ月が目安

ただし、炒めてから時間が経ったものは変色が進み、味も落ちてしまいます。炒めたものは粗熱をとったら、空気に触れないようにラップをし、保存用袋に入れてすぐに冷凍してくださいね。

食べられないナスとは?

悪くなったナスを食べればもちろん体によくありません。傷んでいるなすを見分けるためには以下の特徴を覚えておきましょう。

・ヘタの部分や全体的にカビが生えている
・ナスをカットした際に内部がほとんど黒ずんでいる
・ナスから異臭が出ている
・ナスがぐにゃぐにゃと柔らかい状態になっている
・ナスから液体が出ており、皮の部分も変色している


以上のようなナスは食べるのを控えましょう。カットした際に実の部分がスカスカとしていて変色しているものも傷んでいる可能性があり、食べるのはおすすめできません。

ナスは忙しいときの強い味方!

これまで、ナスは火を通さないと食べられないと思っていた方も多かったかもしれません。本記事でご紹介したレシピは、どれも「切るだけ」「和えるだけ」の簡単にできるものばかりです。ナスのおいしい時期に、よかったらぜひ生のナスを試してみてくださいね。
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