天ぷらの衣は混ぜすぎない

「天ぷらの衣は混ぜちゃダメ」と聞いたことがある方も多いかもしれませんね。小麦粉は水分と一緒に混ぜ合わせると、「グルテン」と呼ばれる成分によって粘りが出てきます。粘りが必要なパンとは違い、天ぷらにとって粘りはぼてっとした衣の原因になってしまいます。

天ぷらの場合は、グルテンができるだけ生成されないよう、混ぜすぎないことがポイント。多少ダマが残っていても問題ありません。

衣に使う水は炭酸水またはビール

炭酸水やビールに含まれる炭酸が油の中で加熱されると、炭酸ガスとして発泡し衣の水分も一緒に蒸発されます。水分を一気に蒸発することで、揚げて時間が経ってもサクサクを維持できるのです。

油の温度を揚げる素材によって変える

天ぷらの揚げ油は、170~180℃の中温と言われています。その中でも、火の通りにくい食材は160〜170℃、火の通りやすい食材は180℃と、素材によって揚げる温度を変えるとおいしい天ぷらになります。

火の通りにくい食材は、さつまいも・にんじん・じゃがいもなど。これらは衣を油に落としたら鍋底付近まで沈んで浮き上がるくらいの160℃で揚げましょう。火の通りやすい食材は、衣を油に落としたら中ほどまで沈んで浮き上がる170〜180℃で揚げましょう。

一度に揚げるのは3〜4個

家庭で使う揚げ油の量では、一度に揚げられるのは3~4個が限度です。たくさん投入すると、揚げ油の温度が下がりべちゃっとした仕上がりになってしまいます。一度にたくさん揚げてたい気持ちは、おいしい天ぷらのため、ぐっとこらえましょう。

揚げたあとの油切りを十分にする

揚げ終わったら、最後のポイント「油切り」をしっかりしましょう。揚げたあとの衣には、まだ油が残っています。しっかりと油を切らずにお皿に盛りつけてしまうと、サクサクが続きません。

揚げあがった天ぷらは、天ぷらの一部を油につけたまま5秒ほど数えてから取り出します。このひと手間で余分な油が落ちてくれるんです。また、取り出した天ぷらは揚げ網やクッキングシートにのせれば、より油が切れますよ。

天ぷらを温め直しておいしく食べよう!

冷めてしまった天ぷらはおいしくないもの、とあきらめている方は、ぜひご紹介した方法で温め直してみてください。揚げたてのようなサクサク食感に驚くはず。家庭で揚げた天ぷらはもちろん、お惣菜の天ぷらも同様に温め直すことができるので、覚えておくと役立ちますよ♪

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