ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

大根辛すぎる!

煮物の大根は味がしみ込んでとてもおいしいですが、生の状態で食べる大根は辛いと感じてしまうこともあるでしょう。大根は季節や調理方法などによって辛味が違うのです。用途に合わせて、大根の辛さを上手に調節することができたらよいですね。

この記事では、部位ごとの辛味の違いと、辛味を活かす調理法などについてご紹介します。

大根の辛い方

Photo by macaroni

スーパーで一般的に販売されている白くて大きな大根。実は、食べる部位や収穫時期によって辛みが違います。部位や季節による辛さの違い、対処方法を知っておけば、調理に役立ちますよ。

部位によって違う辛さ

スーパーで多く販売されているのは、「青首大根」という品種。青首大根は、根元、中央、先端によって辛さが違います。葉に近い根元部分は甘みが強く、先端部分にいくほど辛味が強いのが特徴。

ちょうど大根の中心部分を境に、甘みや辛味を感じる部位が異なります。料理によって使い分けると良いでしょう。

季節によっても辛さが違う

大根は季節によって辛さが違います。夏と冬では夏のほうが圧倒的に辛いのです。これは大根に含まれている辛味成分である「イソチオシアネート」という成分によるもの。

夏場の大根はイソチオシアネートが多いのが特徴。対して、冬大根はイソチオシアネートが少ないため、甘みを感じられます。(※1,2)

秋冬大根は皮を厚めにむく

秋冬大根は夏にくらべると甘味が強いものの、皮に近い外側はイソチオシアネートが多く、辛味を感じます。皮を厚めにむくことで、辛味が軽減されて大根中心部の甘味をより強く感じられますよ。(※2)

大根おろしはおろし方しだい

大根おろしは驚くほどか辛いものもあれば、甘くておいしいものもありますよね。大根おろしの味は、おろし方やおろし器によって違います。どのようなおろし器を使うと甘い大根おろしになるのでしょうか。

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