ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

おいしいアボカドの選び方

1. 色

Photo by 稲吉永恵

アボカドは未熟なうちに収穫されます。未成熟のアボカド(写真左)は鮮やかなグリーン。青々としているアボカドは、かたくえぐみがあるため追熟が必要です。熟度が進むにつれて、鮮やかなグリーンからだんだん黒く変色していきます。

ほぼ成熟のアボカド(写真中央)は、濃いグリーンです。あと少し追熟すれば食べごろとなるので、2日ほど常温においておきましょう。完熟のアボカド(写真右)は、全体的に真っ黒な見た目です。食べごろのアボカドは、どんどん追熟していくので早めにいただきましょう。

2. へた

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アボカドの食べごろを見極めるとき、へたを確認するのも大切です。未成熟のアボカド(写真左)は、果肉に水分があるため張りがあり、へたがしっかりついていてヘタ周辺も張っているのが特徴。追熟していくうちに、水分が少なくなるためシワがよってきてへた部分が凹んできます。

ほぼ成熟のアボカドのへた部分(写真中央)は、未成熟のものと比べると張りがなくなり飛び出ていたへたが沈んでいるのがわかるでしょう。完熟のアボカド(写真右)は、へたまわりがやわらかくなって、へたと身の間に少し隙間ができます。へたが浮いたようになり、触ると簡単に取れる状態が食べごろですよ。

3. かたさ

Photo by 稲吉永恵

アボカドを指や手で押して、弾力がありやわらかいものが食べごろです。商品を強く押すのは傷めるおそれがあるためNG。店頭では色やヘタを確認し、購入してきたアボカドの確認に使いましょう。未成熟のアボカド(写真左)はかたく、実際に切ってみると種が身に貼りついていて取りにくいです。

ほぼ成熟のアボカド(写真中央)はやさしく押すと少しやわらかく、切ると種はすんなりと外れます。この状態でも食べられますが、さっぱりとした味わい。

完熟のアボカド(写真右)は、クリーミーでやわらかくなめらかな状態です。アボカド特有のとろりと濃厚な味わいを楽しむためにも、ほぼ成熟の状態から少し追熟させるのがおすすめですよ。

避けるべきアボカド

皮が浮いている

アボカドを購入するとき、皮と身との間に隙間があって浮いているものは避けましょう。皮にシワがありブヨブヨとやわらかいと、熟しすぎていて中が黒く変色しているおそれがあります。皮に張りがあって艶があるものを選んでくださいね。

ヘタが沈みすぎている

アボカドは、ヘタ部分から熟成が進みます。ヘタが飛び出ししっかりくっ付いているものは、まだ青くかたい状態です。ヘタの周辺に張りがなく沈み込んでいてフカフカとしている状態は、かなり熟成が進んでいます。

すでにヘタが取れている場合、取れた部分の色をチェックしましょう。茶色に変色しているものは熟しすぎているため避けてください。

弾力がない

持ったときにやや弾力を感じるアボカドがおすすめ。弾力がなくグズグズとやわらかい場合は、崩れやすく身が黒っぽくなっているので避けてください。手の平で全体を触ってみて、凹んでいたり沈み込んでいたりする部分があるものも、傷んでいるおそれがあるため選ばないようにしましょう。

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