9. 炭酸飲料

コーラのような炭酸飲料はpHが低いため、肉を漬け込むのに使うと、肉の保水性が高まることが期待できます。

牛乳と同様、深さがある容器に肉が浸るくらいの炭酸飲料を注ぎます。あとは冷蔵庫で30分ほど寝かせるだけです。コーラが代表的ですが、いろいろ試して、お好みのものや味の違いを見つけてくださいね。(※1,11)

10. 塩麹

塩麹にはたんぱく質分解酵素が含まれているため、肉をやわらかくするのに役立つ食材です。塩麹自体にしっかりと塩味があるので、味付けが控えめでもおいしくいただけます。

塩麹には、最低でも30分は漬け込んでおきましょう。一日置いておくとさらにやわらかくなりますし、味が染みやすくなります。(※1,8)

11. しょうが

しょうがにはたんぱく質を分解する酵素が含まれており、肉をしっとりとやわらかくしてくれます。また、肉の臭みを消す作用もあります。チューブ入りものは加熱済みで酵素のはたらきが期待できないので、生のしょうがを使うのがおすすめ。

しょうがをすりおろして絞り汁を作り、肉を30分ほど漬け込んでおけば、おいしく仕上がります。豚肉のしょうが焼きを作るときに、ぜひ試してみてくださいね。(※12)

焼くときのポイント4つ

1. 小麦粉や片栗粉をまぶす

Photo by 渡辺りほ

豚肉を焼いたり、炒めたりするときには小麦粉や片栗粉をまぶすのがポイント。肉に粉を付けることで、加熱したときに肉汁が逃げにくくなりますよ。その結果、やわらかい食感の豚肉料理に仕上がります。

なお、粉を付けたまま置いておくと、肉から水分が出てしまいます。なるべく加熱調理をする直前に粉をまぶしましょう。あらかじめ下準備をしておく場合は、肉を切ったり、下味を付けたりする段階までにとどめてくださいね。(※3)

2. 塩振りのタイミング

Photo by 渡辺りほ

「塩・こしょうをしてしばらく置きましょう」と、耳にしたことはありませんか。しかし、実は肉は焼く直前に塩を振ったほうがおいしく仕上がります

塩には肉のたんぱく質を溶かして、筋繊維をほぐす作用があるため、肉をやわらかくするのに役立ちます。しかし、塩を振ってしばらくすると肉汁が流出するので、旨味成分が失われるため、注意が必要

こしょうは焼くと焦げて苦味がでてしまうので、食べる直前にかけたほうがこしょうの香りが楽しめておいしく感じますよ。(※1,13)

3. 脂身から焼く

Photo by 渡辺りほ

焼く箇所の順番にもおいしくなるコツがあります。脂身から焼くと適度に脂を抜くことができ、食感もよくなるのです。焼き加減は中火で、脂身に焦げ目がつくまで焼いていきます。トングを使い、肉を立てるようにして焼きましょう。

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