ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

食べ過ぎて気持ち悪いという症状

おいしいものを食べていると、幸せで夢中になりますよね。しかし、 空腹時間が続いたあとの食事や、ビュッフェに行ったときなど、ついつい食べすぎて気持ち悪くなってしまうことも。

食べすぎて気持ちが悪くなることがなければ、もっと食事を楽しめるのに!と思う方、多いのではないでしょうか。この記事では、食べ過ぎによる不快感を和らげる方法について解説します。

なぜ気持ち悪くなるの?

気持ち悪くなる原因

  1. 胃のはたらきの低下
  2. 過剰な胃酸は逆流のおそれも
  3. 妊娠している可能性も

胃のはたらきの低下

食べすぎると気持ち悪くなるのは、胃のはたらきの低下が原因です。胃に入った食べ物は、胃酸や消化酵素によって消化されてから小腸に送られます。胃は食べ物を一時的に貯蔵する役割があり、食後は1.5〜2Lの容量まで広がります。

しかし、食べすぎたり早食いをしたりすると、食べ物の消化が遅れて「胃もたれ」を引き起こします。また、胃液や胃の内容物が逆流すると「胸焼け」の原因に。胃のはたらきの低下のほか、胃もたれを引き起こす食事も不快感を生み出します。(※1,2)

過剰な胃酸は逆流のおそれも

胃液に含まれる胃酸のpHは、1~2と強力です。食べ過ぎによって過剰分泌されると、「胃粘膜」を荒らしてしまいます。胃粘膜は胃酸のほか、自らを胃酸から保護する「胃粘液」を分泌し、胃のバランスを保つはたらきがあります。

また、胃酸が多く分泌されると、胃から食道まで胃酸が含まれる消化中の食べ物が逆流するおそれが。その刺激により食道が炎症を起こし、胸焼けを引き起こします。(※1,2,3)

妊娠している可能性も

気持ち悪いと感じる症状が一向に改善しない場合は、女性の場合、妊娠している可能性も。妊娠しているとホルモンバランスの変化によって「つわり」という症状が起こるためです。つわりは、吐き気や不快感など食べ過ぎで起こる症状と似ていることがあります。

そのため、心当たりがある場合はかかりつけの病院へ受診しましょう。(※4)

食べすぎて気持ち悪いときの対処法6つ

対処法

  1. ぬるま湯を飲む
  2. 軽い散歩をする
  3. 安静にする
  4. ツボを押す
  5. ミントティーを飲む
  6. 食後すぐに寝ない
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