ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

タンパク質を摂ると太るって本当?

タンパク質を摂りすぎると太る

ダイエット中やトレーニングを集中しておこなうときに、意識して摂ることもあるタンパク質ですが、炭水化物・脂質と同様にエネルギーを産生する栄養素です。体内で脂質や糖質が不足すると、タンパク質を合成するためのアミノ酸がエネルギーとして使われます。

筋肉を作るうえで欠かせない栄養素であるタンパク質ですが、摂りすぎると太ってしまうおそれがあります。(※1,2,3)

タンパク質が不足しても太るおそれが

タンパク質は筋肉の材料になる栄養素です。不足すると筋肉量が減少するおそれが。

筋肉量が減少するのに伴って基礎代謝も低下します。基礎代謝は人の消費カロリーの約60%を占めるもので、基礎代謝の低下により消費カロリーが減ることが懸念されますよ。そのためタンパク質不足が続くと太りやすくなってしまいます

タンパク質の摂取は、適量を心がけることが大事なポイント。太りにくい摂り方を心がけましょう。(※4)

タンパク質の摂取で太る理由

ポイント

  1. 高脂質な動物性食品の摂りすぎ
  2. 高カロリーな調理法でタンパク質を摂っている
  3. 高糖質なプロテインの飲みすぎ

高脂質な動物性食品の摂りすぎ

タンパク質を摂取するのに、脂質の量を気にしたことはありますか?脂質の多い動物性食品を多く食べていると、カロリーの摂りすぎにつながりやすくなります。

例えば、タンパク質が豊富な鶏むね肉でも、皮つきのものと皮なしのものでは脂質量が大きく異なります。脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを作り出す栄養素。脂質の多い食品を食べるとカロリーも多く摂取することになります。タンパク質を意識して摂取したいときには、脂質量も気にして食べられると良いですね。(※5,6,7)

高カロリーな調理法でタンパク質を摂っている

タンパク質を意識的に摂ろうとすると、ついいろんな調理法で食べてみたくなりますよね。しかし、その調理法で太る原因を作ってしまっている場合もありますよ。

揚げる・炒めるといった調理法では、油を多く使うことがありますね。油を使うと、その分カロリーが高くなります

痩せることを意識しているときは、油を使わないのがおすすめ。ゆでる・蒸すといった調理法や、グリルやオーブンで焼いて余分な油を落とす調理法を選択できるといいですね。(※8,9,10)
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