ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

そもそもタンパク質とは?

タンパク質の主な作用は、筋肉や臓器、皮膚、髪などを構成すること。ホルモンや抗体の材料にもなるため、生きていくうえで必要不可欠な栄養素です。タンパク質が不足すると、体力や免疫力が低下するおそれがあります。

また、タンパク質は、炭水化物・脂質と同様にエネルギーを産生する栄養素。体内で脂質や糖質が不足すると、タンパク質がエネルギー源として使われることがあります。(※1,2)

タンパク質を摂りすぎると太るって本当?

生きていくうえで欠かせない栄養素であるタンパク質ですが、じつは摂りすぎると太ってしまうおそれがあります。

ダイエット中やトレーニングを集中しておこなうときに、意識して摂ることもあるタンパク質。摂りすぎると太る詳しい理由を次から見ていきましょう。(※3)

タンパク質の摂りすぎが太る理由

太る理由

  1. カロリー過多だから
  2. 消費カロリーが少ないから
  3. 脂質の多い動物性食品を食べているから

カロリー過多だから

タンパク質が豊富な食材だからと、肉や卵をたくさん食べていませんか?これらの食材はタンパク質が豊富に含まれるほか、カロリーも高くなりがちな食材です。

タンパク質を意識して摂ろうと肉や卵をたくさん食べてしまうと、カロリー過多になるおそれが。食材のタンパク質量を気にするだけでなく、カロリーにも気を配れると良いですね。(※3)

消費カロリーが少ないから

タンパク質を摂り過ぎると太る原因のひとつに、消費カロリーが少ないことがあげられます。

タンパク質、脂質、炭水化物は三大栄養素とよばれ、食品のなかで主にエネルギー源として利用できる栄養素です。タンパク質は1gあたり4kcalのエネルギーを作り出すといわれていますよ。

タンパク質を摂りすぎるとその分摂取カロリーも多くなり、消費カロリーが少ないことで摂取カロリーが消費されずに余ってしまい、体脂肪となって体に蓄積されます。その結果太ってしまうことにつながります。(※4,5)

脂質の多い動物性食品を食べているから

タンパク質を摂取するのに、脂質の量を気にしたことはありますか?太る原因のひとつに、脂質の多い動物性食品を食べていることがあげられます。

例えば、タンパク質が豊富な鶏むね肉でも、皮つきのものと皮なしのものでは脂質量が大きく異なります。脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを作り出す栄養素。脂質の多い食品を食べるとカロリーも多く摂取することになります。タンパク質を意識して摂取したいときには、脂質量も気にして食べられると良いですね。(※4,6,7)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ