タンパク質の摂りすぎは太る以外にも体への影響がある

体への影響

  1. 肝臓・腎臓に負担がかかる
  2. 肌荒れ
  3. 腸内環境の悪化
  4. 尿路結石の原因

肝臓・腎臓に負担がかかる

タンパク質は体内で分解されたあと、窒素・アンモニアとなります。アンモニアは肝臓に運ばれて尿素に変換され、最終的に腎臓に達して尿として排出されます。

タンパク質を摂りすぎると、多くのアンモニアが生成され、肝臓や腎臓に大きな負担がかかってしまうおそれがあります。(※3)

肌荒れ

腎臓は血液をろ過し、老廃物を尿として排出させるはたらきがあります。タンパク質の摂りすぎにより、腎臓に負担がかかると腎機能が低下することも。その結果、血中の老廃物が排出されずに皮膚に溜まるおそれがありますよ。

タンパク質の摂りすぎが、皮膚の乾燥やかゆみなどの肌トラブルの原因になることがあります。(※8,9)

腸内環境の悪化

動物性タンパク質の摂りすぎにより体内に吸収されなかったタンパク質は、腸内に送られます。タンパク質に含まれている窒素は、腸内で悪玉菌のエサとなる成分です。そのため、タンパク質を摂り過ぎると、腸内で悪玉菌が増加し、腸内環境が乱れてしまいます。

腸内環境の悪化により、便秘・下痢が起こるほか、肌荒れや免疫機能の低下につながるおそれもあります。(※3,10)

尿路結石の原因

動物性タンパク質を摂りすぎると、尿路結石ができるおそれが。尿の通り道に結石が詰まり、排尿に支障をきたしてしまいます。

尿路結石の原因のひとつは、タンパク質の過剰摂取により体内で増加する「シュウ酸」です。通常、シュウ酸は便とともに排出されますが、尿中でシュウ酸がカルシウムと結びつくと結石になります。シュウ酸が増加すると、尿中に排出されやすくなるため、注意が必要です。(※3,11)

【Q&A】タンパク質はどのくらいの量までが摂りすぎ?

A:摂取エネルギー量の20%をタンパク質摂取の上限としています。それ以上の摂取は摂りすぎとなり、健康に影響を及ぼすおそれが考えられます。

例えば、1,000kcalを摂取する場合は20%の200kcalをタンパク質から摂ることができます。タンパク質は1gで4kcalなので、50gのタンパク質を摂取することができる計算です。(※12,13)
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