ライター : 永吉 みねこ

管理栄養士

タンパク質はどうして必要なの?

わたしたちの筋肉、肌、髪、爪、臓器、また代謝を調整する働きのあるホルモンはすべてタンパク質からできています。そのため、タンパク質は水分に次いで2番目に多いからだの構成成分になっています! このタンパク質が不足すると、筋肉がしっかり作られなかったり、肌荒れをしたり、ホルモンがうまく作られずにさまざまな不調の原因となってしまうことがあります。特にダイエットやスタイル維持のために筋トレをしている方がたんぱく質が不足すると、せっかく筋トレをしても筋肉を維持することができません。 筋肉は脂肪より多くのエネルギーを消費するので、筋肉が減って代謝がおちるとかえって太りやすい体質になってしまうこともあるのです……。ダイエットや筋トレをされている方こそ、しっかりとタンパク質をとる必要がありますね♪

良質なタンパク質って何?

タンパク質を分解すると、アミノ酸という物質になります。アミノ酸には多くの種類がありますが、わたしたちのからだを作っているのは20種類です。20種類の中、体内で作ることができないアミノ酸が9種あり、この9種のアミノ酸は「必須アミノ酸」と呼ばれています。 必須アミノ酸は、9種の中どれかひとつでも含有量が少ない場合、ほかのアミノ酸が十分にふくまれていたとしても、不足しているアミノ酸と同じ量しか体内ではたらくことができない性質があります。 そのため、9種類のアミノ酸がバランスよく含まれているものが良質のタンパク質ということになります。肉や魚・たまごなどの動物性のタンパク質は、豆腐や納豆などの植物性タンパク質よりも、必須アミノ酸をバランスよく含んでおり良質なタンパク質ということができます。

タンパク質を多く含む食品

タンパク質を多く含む食品にはどんなものがあるのか、食品の種類別に解説していきます!

1. 肉類

肉類でタンパク質が多いものと、100gあたりのタンパク質含有量は以下の通りです。 *とりささみ 24.6g *鶏むね肉 皮なし 24.4g *豚ヒレ肉 22.7g *牛ヒレ肉 20.5g 鶏、豚、牛と共通しているのは脂肪分が少ないということ。脂肪が少ない分、タンパク質がしっかりと含まれているのですね♪

2. 魚類

一方の魚類でタンパク質が多いのは、アジ(焼)、まぐろ(赤身)、いわし(焼)、かつおとなっています。お魚でタンパク質をとりたい場合は、アジやいわしなどの青魚、まぐろやかつおなどの赤身のお魚を選ぶとよさそうです! 以下、100gあたりのタンパク質含有量です。 *アジ(焼) 25.9g *まいわし(焼) 25.3g *かつお 25.0g *まぐろ(赤身) 21.6g ちなみに、マグロはの中トロやトロは脂肪が多い分タンパク質量は少ないので注意してくださいね。

3. たまご

まず、生たまごでうずらの卵と鶏卵を比べてみます。いずれも100gあたりのタンパク質含有量は、うずらの卵が12.6g、鶏卵が12.3gとなっています。うずらでもにわとりでもそこまで違いはなさそうですね。 次に同じ鶏卵で、生とゆでの100gあたりのタンパク質含有量を比較すると、生12.3gに対してゆでは12.9gと若干多くなっています。 最後に、黄身・白身・全卵を比べてみます。生の状態での100gあたりのタンパク質含有量は、黄身16.5g、白身10.5g、全卵12.3gとなっており、黄身により多くのタンパク質が含まれていることがわかります。
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