ライター : 林まどか

管理栄養士/WEBライター

大根を食べ過ぎると体に悪いって本当?

大根はサラダ、煮物、みそ汁などいろいろな料理に使える万能な野菜ですね。また、肉料理や脂がのった魚の塩焼きなどに大根おろしを添えるとさっぱりと食べられます。

そんな大根ですが、食べ過ぎると下痢や胃痛の原因となるおそれがあることをご存じでしょうか?ここからは大根の食べ過ぎによって起こるデメリットや一日分の目安量について詳しくみていきましょう。(※1,2,3,4)

大根の食べ過ぎによるデメリット

デメリット

  1. 下痢を引き起こす
  2. 胃が痛くなる
  3. 体が冷えやすくなる

下痢を引き起こす

大根100gあたりには1.4gの食物繊維が含まれています。現在、日本人の食物繊維摂取量の不足が指摘されているくらいなので、通常の食生活では食物繊維の過剰摂取の心配はありません。

しかし、食物繊維を含むサプリメントや健康食品を利用している人が大根を食べ過ぎると、食物繊維の過剰摂取となって軟便や下痢を起こす場合があるので、注意しましょう。(※1,2,3)

胃が痛くなる

大根の辛みはおろしたときに生成されるアリルイソチオシアネートという成分です。アリルイソチオシアネートには強力な抗酸化作用や、胃酸の分泌を促して腸のはたらきを整える作用があります。

ただし、胃酸の分泌が多くなり過ぎると、胃粘膜が刺激されて胃痛の原因となるので、大根おろしも食べ過ぎないほうがよいでしょう。(※4,5,6,7)

体が冷えやすくなる

「根菜は体を温める食材」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、薬膳の考え方では大根は体を冷やす性質をもつ食品に分類されます。

体を冷やす性質をもつ食品でも加熱すればその性質は多少弱まると言われているため、特に生の大根を食べ過ぎないよう気を付けましょう。(※8)

大根を一日に摂ってよい量の目安

国が健康づくりのために提唱している一日分の野菜の目標量は350gで、その内訳は緑黄色野菜が120g、淡色野菜は230gと考えられています。大根は淡色野菜の一種です。

野菜はそれぞれ含まれる栄養素や成分が異なることから、いろいろな種類の野菜を組み合わせて目標量を摂取することが理想的です。そのため、大根だけで100g程度を目安にしましょう。(※9)
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