抗菌作用

柏の葉っぱに含まれる「オイゲノール」という成分には、殺菌作用があるといわれています。柏餅は昔からある食べ物ですが、当時は長期保存できる冷蔵庫はありませんでした。そこで殺菌作用のある柏の葉っぱでくるみ、菌の繁殖による傷みを防ごうと考えたのでしょう。昔の人びとの知恵が詰まっています。

保湿効果

乾燥対策としても、柏の葉っぱは欠かせない存在。ラップをかけずに冷蔵庫に入れたら、翌日にはカピカピになってしまいます。ところが、まっさらな状態のお餅を、柏の葉っぱでそっとくるんであげるだけで、乾燥してカピカピになるのを防止できるんですよ。

手の保護

柏の葉っぱでくるんでおけば、手の保護にもなります。手袋をしてお餅を食べるというツワモノは、まずいないはず。弾力と粘り気のあるお餅を素手で食べると、当然指先がベタベタになります。ですが、柏の葉っぱで巻いておけば手を汚さず、快適なお餅タイムを過ごせるんです。

そもそも柏餅の葉っぱってなに?

柏餅に使われている柏は、正式には「槲(かしわ)」と書くそうです。しかも、元々は別の植物の葉が使われていたんだそう。その起源は遠く、江戸時代までさかのぼります。 柏餅が誕生したとされる1800年代当時、「サルトリイバラ」という植物が主に使われていたそう。しかし、都会である江戸においてたくさんのサルトリイバラの葉を集めるのはとても難しかったがために、別の大きくて丈夫な葉で代用されるようになったと言われています。それが現在の柏の葉っぱというわけ。 ちなみに、柏は新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから、人びとの間で神聖な木として崇められていました。ゆえに、跡継ぎが途絶えない、子孫繁栄、家系が絶えないなどの縁起物として世の中に浸透していったのです。

柏餅の葉っぱは裏表に違い(意味)はあるの?

柏の葉っぱは表面はなめらかでサラサラ、裏面は繊維が目立ちザラザラしています。じつは葉っぱの裏と表どちらでくるむかによっても、違いがありました。 お餅は白色が基本ですが、ピンクや緑、うすい黄色とカラーバリエーションがとても豊富。そしてそれらの中には主に、小豆あんと味噌あんが入っています。 中が小豆あんの場合はザラザラした裏面を上に、味噌あんの場合は表面を上にして、ひと目で分かるように区別しているんです。店舗によって違いがあるようですが、基本はこのように使い分けているんだそう。昔の人たちの知恵って、本当にすごいですね。

柏餅の作り方

柏餅の謎について一通り分かったところで、実際に作ってみましょう。思いの外簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてください。
柔らかさをだすためにもち粉と砂糖も加えられています。よもぎたっぷりの草餅。懐かしい味わいで、おやつにオススメです。
Photos:4枚
テーブルの上にのった柏餅2つ
太陽の光を浴びる柏の葉
柏餅
黒い皿の上に置かれた桜餅
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