ライター : でぐでぐ

キウイそっくりな鳥がいる!

キウイフルーツといえば、ビタミンCが豊富で、爽やかな甘ずっぱさが人気のフルーツです。半分に切って、スプーンで実をすくって食べるのが大好き!という方も多いのでは? そんなキウイフルーツにそっくりな鳥がいることをごぞんじでしょうか?それも、とってもかわいらしくちょっぴり残念で、ニュージーランドの象徴にもなっている鳥なんです。日本でもファンが多いんですよ。普通の鳥とは異なる、個性的な特徴をご紹介します!

キーウィとは?

こちらが「キーウィ」です!茶色くふわふわとした毛、ころんと丸いフォルム……確かにフルーツのキウイにそっくりですよね。見た目がトロピカルなフルーツにそっくりだなんて、もうそれだけでかわいすぎますが、キーウィの魅力はこれだけではないのです。

鳥なのに飛べない

鳥なのに、キーウィはなんと飛ぶことができないのです……!大人になったキーウィはニワトリほどの大きさになりますが、近くに寄ってよ〜く観察しても翼が見つかりません。ふわっふわの羽毛をぺろっとめくってみると、長さ5cmほどの翼が! ニュージーランドに住むキーウィには、敵がほとんどいません。空を飛んで逃げる必要がなくなったため、翼は退化して、こんなにも小さくなってしまったんですね。翼が使えない分、足はとっても発達しました。同じくらいの大きさの鳥に比べてとても丈夫な足で、ダチョウほど速く走ることができるんだとか。

人なつっこい

キーウィはとても人なつっこく、好奇心が旺盛な鳥です。ニュージーランドのバードセンターなどで出会うと、よちよちと近づいてきたキーウィが道案内をしてくれたり、あとを一生懸命ついてくることも。しかしキーウィは夜行性なため、飼育小屋は昼でも真っ暗なことが多いそう。暗闇でじっと目をこらし、ふわふわな毛をなでながら仲良くなりましょう。

大きな卵を産む

ダチョウの卵は1600gもの重さがあり「世界一大きな鳥の卵」として有名ですが、キーウィも見た目に似合わず大きな卵を産むんですよ。メスの体重は2kgほどですが、産まれる卵は約400g!キーウィは、体重の約20%もの重さの卵を産むのです!人間に置き換えてみると、50kgの女性が10kgもの重さの赤ちゃんを産むことになります。壮絶な産卵であると想像できますね。 ダチョウの体重と比べた卵の重さは2%以下。卵の大きさ世界1を誇るダチョウですが、体格を考えると大したことがないように思えますね。キーウィの産卵の方がすごい!

キウイフルーツに似ているから「キーウィ」?

見た目がキウイフルーツに似ているから「キーウィ」と呼ばれていると思われがちです。しかし、「キウイフルーツ」は鳥の「キーウィ」にちなんでつけられた名前なのです!ニュージーランドのフルーツだったキウイがアメリカへ輸出されるようになった際に、ニュージーランドの国鳥「キーウィ」の名前をもらって、1959年に命名されました。 元々「キーウィ」という鳥がいて、フルーツの名前にまで影響を与えたのですね。では、鳥の「キーウィ」の名前の由来は何なのでしょうか?ニュージーランドの先住民「マオリ族」が初めてこの鳥を見つけたとき、「キーウィ」と口笛のような声で鳴いたそうです。そこから、現在まで「キーウィ」という名前で親しまれ続けています。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ