ライター : yamakita

くいしんぼ生活満喫ライター

桜餅の葉っぱは食べるべき?

桜色の餅と桜の葉っぱが、春を感じさせてくれる桜餅。和菓子屋さんのショーケースに並んでいるのを見ると、つい買ってしまう方も多いのではないでしょうか。

桜餅は主に2種類。関東ではクレープ状の餅にあんを巻く「長命寺(ちょうめいじ)」、関西では蒸した道明寺粉であんを包む「道明寺(どうみょうじ)」が一般的です。餅の形が異なるものの、桜の葉っぱが巻かれている点は同じです。

桜の葉っぱを食べる食べないは自由

全国で親しまれている桜餅ですが、葉っぱを食べるか食べないかについてはさまざまな意見がありますね。

実は、桜餅の葉っぱを食べるか食べないかは、特に決まりはありません。そのため、無理に食べなくてもマナー違反になることはありませんよ。

なお、茶道の席で桜餅をいただく際は、和菓子を黒文字でひと口サイズに切るのがマナー。葉が切りにくいときは、はがしていただくとスマートです。

桜餅の葉っぱは何のため?

では、桜餅の葉っぱは何のために巻かれているのでしょうか?それには明確な理由があるんです。

桜の香り付けのため

桜餅は、味や見た目だけでなく香りも楽しむ和菓子です。桜餅特有の香りは、塩漬けにした桜の葉っぱによるもの。桜の葉っぱには、餅に香りを付ける役割があるんですよ。

餅の乾燥を防ぐため

桜餅はとても繊細な和菓子。乾燥すると硬くなり、おいしさが損なわれてしまいます。桜の葉っぱで包むことで、餅の乾燥を防ぐことができるのです。

あんや餅に塩味をつけるため

桜の葉っぱの塩味は、あんや餅の甘さを引き立ててくれます。桜の葉っぱを一緒に食べれば、ほどよい塩気がアクセントに。なお、葉っぱをはがしても、餅にほのかな塩気がうつっていますよ。
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