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ザバイオーネとは?
「ザバイオ-ネ」という言葉を初めて聞く方もいるでしょう。実は、イタリア・ピエモンテのデザートのことで、フランスでは「サバイヨン」と呼ばれています。あまり日本では聞きなれないデザートですが、イタリアやフランス料理店などに行けば、メニュー表のスイーツ欄に記載されていることもあります。
ザバイオーネの歴史
ザバイオ-ネは古くからある食べ物で、過去を遡ること1500年頃、レッジョ・エミリア近郊の村で偶然生まれたとされています。
当時、この地区を占拠するために進撃してきたエミリアーノ・ジョバンニ・バリオリーニの部下である兵士たちが、農家を襲撃した際、卵、ほんの少しの砂糖、ワインと香草類を手に入れました。これらを合わせて作ったところ、おいしいことが判明し、彼の名にちなんで名付けたのが「ザバヨウン」、そして「ザバリオーネ」と名前が変化していきました。
また他には、16世紀頃、パスクアーレ・デ・バイヨンという神父が、強壮剤の薬として卵にワインを加えて温めながらかき混ぜたものを使っており、修道士がこれを「クレーマ・ディ・サン・バイヨン」と呼び、それを簡略して「サンバイヨン」となり、「ザバイオーネ」と呼ばれるようになった説もあります。
ザバイオーネの特徴
主な材料は卵、砂糖、マルサラ酒で作られ、見た目はカスタードクリームのようです。温めてふわふわなクリーム状にしてから食べます。フルーツをトッピングしたり、ビスケットを添えてすくいながら食べられていますよ。
味は、卵のコクが効いた濃厚クリームプリンのようで、洋酒の香りがふわっと鼻に抜けて、極上気分を味わえます。デザートカクテルなどに入れれば、お洒落なアフタヌーンティーの時間が過ごせそうですね。
基本のザバイオーネの作り方
ザバイオ-ネの作り方は、名前からして難しそうですが、実はとても簡単に作れます。ぜひご家庭で作ってみてください。
材料
・ 卵黄…3個
・ マルサラワイン(なければ白ワイン)…70~80cc
・ 砂糖…50g
・生クリーム…100cc
これだけの材料でザバイオーネは作れてしまうんです。どでも自宅にある材料や手に入りやすいものばかりですね。生クリームを入れることで、お酒の強さがやわらぎ、よりなめらかな食感を楽しめます。
作り方
ボールに卵黄、砂糖、マルサラワインを入れて、泡だて器で混ぜます。少し泡立った時点で湯煎にかけて、しっかりと泡立てていきます。
人肌ぐらいまで温まったらボールを氷水に当て、かき混ぜながら冷ましていきます。 別のボールで生クリームを柔らかい”つの”が立つくらい(7~8分立て)まで混ぜます。
卵黄の液と生クリームを合わせてさっくり混ぜたら完成です!器に入れて、冷蔵庫で冷やしてから食べるのが基本の食べ方です。
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