ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

渋柿の食べ方とおいしくする渋抜き方法

Photo by macaroni

「せっかく渋柿をもらったけれど、どうすればいい?」「甘柿だと思って口にしたら、想像以上の渋さにびっくり!」そんな経験はありませんか?

渋柿は、そのまま食べると強い渋みがありますが、自宅にあるもので渋抜きをすれば、甘くおいしく食べられます。渋柿は少し手を加えることで甘みや食感の変化を楽しめる果物。大切なのは、柿の状態や「いつ食べたいか」に合わせて方法を選ぶことです。

初めてでも取り入れやすい渋抜き方法から、失敗を防ぐためのポイント、渋抜き後の柿をさらにおいしく楽しむレシピまでご紹介するので、ぜひ自分に合った方法を見つけてみてください。

渋柿の食べ方・渋抜き方法を徹底比較

方法所要時間手軽さ食感・特徴
焼酎を使う約7~10日★★★生の柿に近い食感で、
まろやかな甘さ
ドライアイスを使う約3~5日★★☆短期間で渋抜きしやすい
冷凍する冷凍・解凍時間を含め
1~2日程度
★★★シャーベットのような
ねっとりした食感
りんごで追熟させる数日~1週間程度★★★やわらかく熟した
甘い味わい
干し柿にする約2~3週間★★☆甘みが凝縮し、
ねっとり濃厚
渋柿はそのまま食べると、口の中から苦味が抜けずに残ってしまいます。また、苦味成分のタンニンの影響で、お通じが悪くなってしまうことも。渋抜きをするか、干し柿をはじめ加工してから食べましょう。(※1)

1. 焼酎を使う

焼酎に柿のヘタの部分を数秒浸けて、ポリ袋に入れます。柿の量が多い場合は、ヘタが重ならないように入れてください。柿を並べたら空気を抜き、輪ゴムで口を縛ります。

ポイントは、アルコール度数35度前後の焼酎を使い、柿のヘタ全体をしっかり焼酎に浸すこと。ヘタ部分に焼酎をなじませることで、渋抜きが進みやすくなります。

柿の大きさにもよりますが、1~2週間ほどで渋味が抜けますよ。長期間放置するとやわらかくなり過ぎるので、1週間ほど経ったら様子をチェック。渋が抜けているか、味見をして確認してみてください。

2. ドライアイスを使う

新聞紙にドライアイスを包み、柿と一緒にポリ袋に入れます。空気をしっかり抜いて口を縛り、日陰に4日ほど放置すると渋が抜けますよ。

ポイントは、しっかりと空気を抜くこと。ドライアイスが蒸発してポリ袋が膨らむので、ポリ袋が破裂しないよう、空気をできるだけ抜くようにしてくださいね。

3. 冷凍する

皮をむいた渋柿をラップで包み、5日ほど冷凍庫に入れるだけで渋抜きができます。冷凍庫から出してすぐは硬いので、5分ほど経ってから包丁で切って食べましょう。冷凍庫で渋抜きをすると、柿がシャーベットのような食感になるのが特徴です。あえてシャリシャリの食感を楽しんでもいいですし、やわらかくなってから食べてもOK。お好みの状態で味わってくださいね。

ただし、柿の種類によっては渋が抜けきらない場合があるので、焼酎かドライアイスを使って渋抜きするほうが確実です。

4. りんごで追熟させる

りんごから出るエチレンガスには、果実の成熟を促すはたらきがあります。ポリ袋にりんごと渋柿を1:5の割合で一緒に入れて、直射日光の当たらない場所で様子を見ながら追熟させましょう。

温度が高すぎると傷みやすくなるため、暑い時期は涼しい場所におくのがポイント。柿がやわらかくなってきたら、こまめに状態を確認します。渋柿の状態によっては渋みが残ることもあるため、食べる前に味を確認しましょう。
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