ライター : ☆ゴン

揚げ物したあとの大量の油、正しく処理していますか?

家族に天ぷらや唐揚げ、コロッケなどの揚げ物をリクエストされたとき、後片付けを考えると億劫になることがありませんか。その一番の原因が、揚げたあとに残る大量の油。再利用のために保存するにしても、廃棄するにしても、処理に頭を悩ますことが多いはずです。

この記事では、大量の油を捨てるときの具体的な方法をわかりやすく解説。あわせて、油を再利用するための保存方法や期間、何回使えるかなどを紹介します。

揚げ物の油を下水道に流すのは絶対にNG!

揚げ物で使った油を、直接下水道に流してはいけません。食用油に限らずどんな油でも、シンクの排水口から捨てたり、家の前の側溝や排水マスに流したりすることは、絶対にやめてください。

家屋内では、シンクの排水口下にあるS字状管の下部や、その先の排水管の曲がり部分で、油が固まるおそれがあります。排水管が詰まってしまったり、悪臭の原因になったりすることも。

それを避けるため外の排水マスから流しても、下水道に流入するのは同じことです。地域の下水処理場に負担をかけるだけでなく、大雨が降ったときに油が川や海に流れ出て、環境汚染につながります。家庭で使用した油は、必ず所定の方法で捨てるようにしましょう。

油を可燃ゴミとして処理するための正しい方法3選

地域によっては使用済みの植物性廃油を、資源ゴミとして回収している自治体があります。塗料やバイオ燃料などにリサイクルするためです。油が漏れないようフタ付き容器に詰めて、所定の回収ボックスに入れるのが一般的。くわしくは、お住いの自治体のHPをご覧ください。

1. 油処理用の凝固剤を使用するのが簡単で便利

育ち盛りのお子さんがいて、お弁当をよく作る家庭では、朝から揚げ物をするのは日常茶飯事。そんなおうちでよく使用されるのが、油処理用の凝固剤です。市販品なのでもちろんコストはかかりますが、価格はそんなに高くありません。

使い方はいたって簡単です。揚げ物をしたあとの熱い油に、凝固剤を入れて溶かし、冷えて固まれば完了。フライ返しですくってゴミ袋に入れたら、燃えるゴミとしてそのまま捨てることができます。揚げ物を頻繁に作るおうちには、もっともおすすめの廃油の捨て方です。

油処理用の凝固剤は通販でも買える

ITEM

SCジョンソン 固めるテンプル

¥331〜

内容量:18g×10包 1袋で固められる油量:600ml 原料:植物成分

※2023年2月23日時点 価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。
油の凝固剤はホームセンターやドラッグストア、大きなスーパーの日用品コーナーなどで販売しています。近くにそういうお店がなければ、通販でも購入可能。環境のためにも、できるだけ活用するようにしましょう。

2. 少量の油なら片栗粉で固めることもできる

お子さんがまだ小さいので、そんなに揚げ物はしない。揚げ物には大量の油を使わず、フライパンに油を浅く入れて揚げ焼きにする、というおうちなら片栗粉がおすすめです。油が熱いうちに油と同量の片栗粉を入れて、冷ますだけで完了。

凝固剤のように固まりませんが、どろりとしたジェル状になります。それをポリ袋に入れて、燃えるゴミとして捨てれば良いのです。ただし、油の量が多いときは片栗粉も大量に必要。コスパを考えると、あくまで少量の油処理用だと思っておいてください。

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