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名前は聞いたことある「マコモダケ」とは
マコモダケは、「マコモ」という植物の根元にできる茎の部分が肥大化した食材です。
東南アジアに広く見られるのですが、日本でも全国の河川や湖沼の水辺に群生しています。マコモは、黒穂菌(くろぼきん)が寄生しやすい植物なのですが、この黒穂菌の影響で根元が肥大するんですよ。
菌があるのに大丈夫?と思いますよね。黒穂菌は「マコモズミ」と呼び、お歯黒や眉墨、漆器の顔料にも使われていたこともあります。
マコモダケの味わい
マコモダケは、中国や台湾など東アジアではポピュラーな食材です。シャキシャキした食感にほんのり甘い淡白な味わい。エグミが少なく鮮度がよければ生食もできます。
中華料理でよく使用されていますが、天ぷらやお味噌汁、炊き込みご飯の具材など和食との
相性も抜群です。
マコモダケの旬は?
日本全国、水辺に分布しているのに不思議とメジャーにならないマコモダケの旬は、とても短いんですよ。おおよそですが、9月下旬~11月くらいまでが収穫時期、9月中旬から10月下旬が一番おいしく食べられる時期です。
主な産地は、マコモサミットを開催している三重県です。生産量は全国ナンバー1! 次いで、石川県、長野県と続きます。
マコモダケはきのこ? たけのこ?
きのこ?たけのこ?というと、どこかのお菓子みたいですよね。しかしマコモダケはれっきとしたイネ科の多年草なんです。
水辺に自生するマコモダケは、約2メートルにも成長します。また、水を浄化する力があるといわれており、川辺で生きる生物たちにやさしい環境を作る植物です。
味わいや食感はむしろたけのこに近い!
エグ味がなくアク抜きの必要もないマコモは、外側の緑色の硬い皮をむいて、白い身の部分をいただきます。サッとゆでると甘みが増し、トウモロコシとタケノコを合わせたような味わいになるんですよ。
食感はたけのこに似て、シャキシャキしておりとても歯ごたえがいいです。香りは、ヤングコーンのような香りがします。人によっては青臭く感じるかもしれません。
気になるマコモダケの栄養について
マコモダケは、主にはたんぱく質、食物繊維、ミネラル、ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれています。100gあたりのカロリーは、21kcal、糖質は4.4gです。
特に注目したいのが食物繊維です。100gあたり2.3gと多く、特に不溶性食物繊維を多く含んでいます。(※1)