ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

「ホンビノス貝」とは

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ハマグリよりお手頃価格な貝

皆さんは「ホンビノス貝」というものを知っていますか?見た目はハマグリにそっくりで、主に東京湾に生息しています。気になるお味ははまぐりとあさりの中間のような感じで、千葉県の船橋では新たな特産品として注目されています。

近頃ではスーパーでも普通に売られていて、場所によってははまぐりの1/3ほどの値段で購入できます。はまぐりに比べるとだいぶリーズナブルですね。

ホンビノス貝の栄養

ホンビノス貝をはじめとする貝類には、たんぱく質のほか、鉄やカルシウムなどのミネラルが多く含まれています。たんぱく質は筋肉を、カルシウムは骨を作る栄養素です。また、鉄は貧血対策に役立ちます。

さらに、旨味成分のグルタミン酸が豊富。グルタミン酸は脂肪の蓄積を抑えたり、血圧を低下させたりといった健康に役立つ作用が期待されています。(※1,2,3,4,5)

ホンビノス貝は危険なの?

ホンビノス貝のような二枚貝は、食中毒の原因となる「貝毒」が中腸腺という部位にたまることがあります。毒化した貝は出荷規制により市販されませんが、潮干狩りで採ったものは出荷規制の対象外のため注意が必要です。

貝毒は熱に強く、加熱調理では無毒化されません。潮干狩りで採ったホンビノス貝を食べる際は、中腸腺を必ず取り除きましょう。

なお、市販されている貝のなかには、中腸腺を取り除いて販売されているものもあります。(※6)

はまぐりとホンビノス貝の見分け方

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はまぐりとホンビノス貝、このふたつの貝は本当によく似ているのですが、よく見ると違いがわかります。

はまぐりは左右対称に近い整った形をしているのですが、ホンビノス貝ははまぐりよりもやや丸みがあり、蝶番に近い部分が曲がっています。はまぐりは左右対称、ホンビノスは非対称と覚えておくと、見間違えることは少なくなるはず。

ホンビノス貝とはまぐりの味わいは、いずれも旨味が強いのが特徴。大きな違いは熱を通したときの食感です。はまぐりは加熱してもやわらかいですが、ホンビノス貝は硬くなりやすく、強い歯ごたえがあります。

砂抜きは必要?ホンビノス貝の下処理

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