砂抜きが不要なのはなぜ?

「砂抜き」とは、貝類が体内に吸い込んだ砂を吐き出させる下処理のこと。砂中に生息するあさりやはまぐりなどとは異なり、ホンビノス貝は沼地に住んでいる貝です。砂を吸っていないため、砂抜きの必要がありません。

老廃物や泥を抜くモヤ抜きはするのがおすすめ

市販品のホンビノス貝のほとんどは、体内の泥や老廃物を除去する「モヤ抜き」という下処理がされています。潮干狩りで採ったホンビノス貝を食べるときは、モヤ抜きをおこないましょう。

モヤ抜きのやり方は簡単です。殻を洗ったホンビノス貝をボウルやバットに入れ、塩分濃度3%の塩水に30分~1時間程度漬けるだけ。アルミホイルをかぶせて暗い環境にすると、貝が泥を吐き出しやすくなりますよ。

塩気が強いので塩抜きをするのがおすすめ

ホンビノス貝は塩気が強いため、モヤ抜きをした後は「塩抜き」をおこなうのがおすすめです。モヤ抜き済みのホンビノス貝を洗ったら、2時間ほど真水に漬けましょう。

なお、塩抜きをしても塩気を強く感じる場合があります。塩味を和らげたい方は、汁物の水を多めにする、塩分を含む調味料は控えめにするなど調理の工夫をしてくださいね。

まずはシンプルに!ホンビノス貝おすすめの食べ方5選

1. ホンビノス貝の酒蒸し

ホンビノス貝の味わいをシンプルに楽しみたい方は、まずは酒蒸しを試してみてはいかがでしょうか。フライパンにホンビノス貝と料理酒を入れ、ふたをして蒸すだけと簡単に作れます。ホンビノス貝は硬くなりやすいので、強火にせず、中火でじっくり加熱してくださいね。

2. ホンビノス貝のバターしょうゆ蒸し

ホンビノス貝の酒蒸しにバターとしょうゆ、にんにくをプラスするとコクのある味わいが楽しめます。こちらは最後にねぎをトッピングして和風に仕上げるレシピですが、ねぎの代わりにイタリアンパセリをふりかけると洋風に変身。食べ比べてみるのもおすすめです。

3. ホンビノス貝のお吸い物

ホンビノス貝から出る濃厚なだしと昆布だしの相乗効果で、シンプルながら深みのある味わいが楽しめます。調理時間はたった10分。普段の食卓にはもちろん、お祝いの席にもぴったりの一杯。ぜひお試しください

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