ライター : 安田あかり

Webライター/管理栄養士

【結論】ぶどうは皮ごと食べてOK!

ぶどうは通常、皮をむいて食べることが多いものの、実は皮ごと食べてもかまいません。もちろん品種によって食べやすいものや食べにくいものはあります。

ぶどうを食べる際、なかには「農薬が心配だから、皮まで食べるのが抵抗がある」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、日本の作物に使用される農薬は、厳しいリスク管理がされており、健康に悪影響はないように種類や使用量が設定されています。そのため、安心して皮まで食べられるんです。(※1)

ぶどうの栄養価を皮なし・皮ありで比較

100gあたりに含まれる量
ぶどう(皮あり)ぶどう(皮なし)
カロリー69kcal58kcal
糖質16.0g15.2g
食物繊維0.9g0.5g
カリウム220mg130mg
ビタミンC3mg2mg
葉酸19μg4μg
(※2,3)
ぶどうの皮あり・皮なしで栄養価を比べてみると、皮ありのほうが含まれている栄養成分が多い傾向にあります。とくに食物繊維やカリウム、葉酸は分かりやすいですね。

また、ぶどうの皮には青紫色の「アントシアニン」というポリフェノールが含まれています。アントシアニンは視覚機能に関わり、目のサプリメントに使われることもある成分です。(※4,5)

皮ごと食べられる/食べにくいぶどうの品種は?

皮ごと食べやすい品種

  1. シャインマスカット
  2. ナガノパープル
  3. レッドシードレス
  4. クイーンルージュ®︎
上記のぶどうは皮が薄く、食べても口に残りにくいため、皮ごと食べやすい品種とされています。また、渋みも少ないというのも特徴的。

何より皮をむく手間がなく、手軽にパクっと食べられるのがうれしいポイントでしょう。

皮まで食べにくい品種

  1. 巨峰
  2. デラウェア
  3. ピオーネ
これらの品種は皮がしっかりしているため、皮まで食べにくいとされています。皮はむいて食べるのが一般的な品種ではあるものの、食感が気にならないという場合は食べてもOK。

皮をむくのが手間、あるいは皮の栄養も摂りたいという場合は食べても良いでしょう。(※2)

ぶどうを皮ごと食べる際の注意点

注意点

  1. よく洗って汚れを落とす
  2. 食べ過ぎない
いくらきれいに見えてもぶどうの皮には汚れがついています。そのため、食べる直前によく洗ってから食べるようにしましょう。ボウルに水をためて、ぶどうをやさしくゆすりながら洗うと汚れやほこりを取り除けますよ。

また、ぶどうは糖質を含み、甘い果物であるため食べ過ぎに注意が必要です。さらに手軽にパクパクと食べられるため、食べ過ぎるとカロリーオーバーになるかもしれません。(※2,3)

ぶどうの皮は子どもが食べても大丈夫?何歳から?

ぶどうを皮ごと1粒で子どもに与えるのは避けましょう。ぶどうはつるつるしているため、喉に詰まらせるリスクがあります。

子どもには、ぶどうの皮をむいて4等分にしてから与えるとよいでしょう。あるいは加熱調理でやわらかくしてからあげるようにし、よく噛んで食べるようにさせてくださいね。

なお、食品による子ども(14歳以下)の窒息死のうち9割が5歳以下だったというデータもあるので、未就学児は特に避けたいところです。(※6,7)

ぶどうを皮ごとおいしく食べられる厳選レシピ4品を紹介

1. パンのおともに。皮ごとぶどうジャム

Photo by macaroni

皮ごと使うため、ぶどうの色がしっかりつきます。そのうえぶどうを1房まるごと使用し果肉感がしっかり感じられるジャムです。ぶどうをたくさんもらってすぐに食べきれないときに便利なひと品。少し甘さを控えた砂糖の量なので、お好みに応じて砂糖の量を調整してくださいね。
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