人気上昇中の新品種「クイーンルージュ®」。長野県のみで栽培されているぶどうの特徴とは？

ライター : Ayaka Kimura

フリーランスライター・カメラマン

長野県で栽培されている「クイーンルージュ®」とは

Photo by Ayaka Kimura

「クイーンルージュ®」はぶどうの品種のひとつで、長野県須坂市にある長野県果樹試験場で初めて育成されました。「シャインマスカット」と「ユニコーン」の交配によって誕生しています。種なしで皮ごと食べられることと、マスカットを思わせるさわやかな香りが特徴です。

長野県ではクイーンルージュ®とシャインマスカット、ナガノパープルを「ぶどう三姉妹」と命名し、PRに力を入れているそう。シャインマスカットと同等レベルの高級品種で、特別な日のギフトやデザートに選ばれることが多いです。

甘味と酸味のバランスが絶妙なクイーンルージュ®は、そのおいしさと品質からぶどう愛好家や果物好きの間で人気が急上昇しています。

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主な産地と旬（収穫時期）

クイーンルージュ®は、2023年9月現在長野県のみで栽培されています。 2018年に商標登録され、2021年に晴れて初出荷となりました。ちなみに海外に出荷する場合は、「妃紅提」（ヒコーテイ）という商標になるそう。

旬の時期は秋ごろです。9月下旬から収穫が始まり、大体10月中旬ごろまで市場に出回ります。

見た目の特徴は？

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クイーンルージュ®の実は、楕円に近い形状。果皮は透明感のある赤紫色です。なかには黒紫系の濃い色をしたものもあります。全体の重さは栽培条件や成熟度によって異なりますが、大体400〜450gくらい。1粒あたりの重さは15g程度です。

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果肉の色は透き通るような乳白色です。開花前のストレプトマイシン処理とジベレリン処理により、種はありません。皮は薄めで果肉にぴったり密着しています。

味の特徴は？

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クイーンルージュ®は、ほんのりマスカットのような香りが漂います。甘みが強く、酸味が少ないのが特徴です。シャインマスカットを好む人はおそらくハマるであろう味わいで、食感はかなりジューシー！まるでぶどうジュースを飲んでいるかのようでした。

皮の歯切れも良く、果肉がやわらかいのも嬉しいポイント！子どもから大人まで幅広い世代で楽しめるおすすめのぶどうです♪

おいしいクイーンルージュ®の選び方

おいしいクイーンルージュ®を見分けるポイントは2つです。1つ目は枝の状態。鮮やかな緑色のものがおすすめです。枝が茶色になってしまっているクイーンルージュ®は、収穫から時間が経っている可能性が高いので注意しましょう。

2つ目は実の状態。全体が均一な大きさかつ色で、ハリがあるものはみずみずしいです。シワや傷が少ない実を選ぶとより良いですよ。

クイーンルージュ®の保存方法

保存方法ですが、あまり長い時間冷蔵庫に入れず、できるだけすぐに食べるようにしましょう。冷えすぎたり収穫から時間が経ってしまったりすると、ぶどうの甘みや香りが消えてしまうためです。

すぐに食べきれずに保存したい場合は、濡れたキッチンペーパーで覆うのがおすすめ。軸が太いぶどうは軸から切り離さず全体を、軸が細いぶどうは軸から切り離してから、キッチンペーパーで包んでくださいね。