ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

手作りおにぎりは食中毒の原因になる?

おにぎりのような素手で作る料理には、食中毒のリスクがあるため注意が必要です。その理由は、人の手指には食中毒の原因となる「黄色ブドウ球菌」が存在するため。

「手作りおにぎり」によって、実際に食中毒が起こったケースを見てみましょう。(※1)

【食中毒の事例】暑い日に手作りおにぎりを食べたら吐き気が……

食べる前日におにぎりを作って常温保存し、気温が高い海水浴場まで持ち歩いて食べたら吐き気や腹痛の症状が出てしまった……という事例があります。検査結果から「黄色ブドウ球菌による食中毒」だと判断されました。

前述したように、黄色ブドウ球菌は人の手指や鼻の粘膜に存在する菌です。手からおにぎりに菌がつき、高温下で保管して菌が増えたことで食中毒が起こったと考えられます。

手作りのおにぎりで食中毒を起こさないためには、以下のポイントを意識しましょう。(※1)

手作りおにぎりの食中毒対策のポイント|ラップは使っていい?

食中毒対策のポイント

  1. おにぎりを握るときは、調理用の使い捨て手袋やラップを使う
  2. ラップを使っておにぎりを握るときは、蒸気がこもらないよう注意
  3. おにぎりは涼しいところに保管し、早めに食べる
  4. おにぎりを持ち歩くときは、保冷剤や保冷バッグを活用する
手作りおにぎりを作る際は、食中毒菌をつけないよう、素手ではなく調理用の使い捨て手袋やラップを使いましょう

ただし、ラップ内に蒸気がこもらないよう注意が必要です。ごはんの粗熱を取ってから握ること、握った後はラップを開いて蒸気を逃がすことがポイント。

また、完成したおにぎりは冷所で保管して早めに食べましょう。持ち歩くときは保冷剤を使ってくださいね。(※2)

おにぎりを作るときは食中毒対策をしよう

手作りおにぎりはお弁当の定番ですが、食中毒の原因となる場合があります。おにぎりを作るときは、食中毒菌をつけない・増やさないための工夫をしましょう。

おにぎりによる食中毒リスクを減らす方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【参考文献】
(2024/08/13参照)
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