ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

熱中症対策には「スポーツドリンク」を飲めば安心?

Photo by macaroni

熱中症対策には「水分」と「塩分」の補給が重要です。その理由は、汗を多くかいたときに水分だけを摂ると、体内の塩分濃度が下がって水分が排出され、熱中症の発症につながるおそれがあるため。

麦茶とスポーツドリンクなら、水分と塩分を同時に摂れるスポーツドリンクのほうが熱中症対策におすすめと言えますが……実は、状況によっては麦茶を選んだほうが良い場合も。その理由を詳しく見ていきましょう。(※1,2,3)

熱中症対策は「スポーツドリンク」「麦茶」を使い分けて!

熱中症対策におすすめの飲み物水分補給量の目安
多く汗をかく場合塩分を含むスポーツドリンク発汗量の7~8割
普段の水分補給低カロリーな麦茶や水一日に1.2リットル
(※4)
熱中症対策をするうえで、麦茶とスポーツドリンクのどちらを飲むべきか……選ぶ基準は「汗を多くかいているかどうか」です。

汗を多くかくような状況で、塩分を食品から摂れないならスポーツドリンクが適しています。飲む量は「発汗量」から決めましょう。発汗量は汗をかく前後の体重差から求められます。

なお、スポーツドリンクを飲み過ぎるとカロリーの過剰摂取につながるため、常飲しないようにしましょう。塩分を食品から摂れる場合や、普段の水分補給では麦茶がおすすめです。(※1,2,3,4)

熱中症対策の飲み物選びを工夫しよう

熱中症対策には、水分と塩分の補給が重要です。発汗量が多いときは、塩分が含まれるスポーツドリンクが適しています。ただし、スポーツドリンクはカロリーが高いため、飲み過ぎないようにしましょう。食品から塩分を摂れる場合は、麦茶を飲むのがおすすめです。

熱中症対策と飲み物の関係について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【参考文献】
(2024/08/13参照)
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