ライター : 安田あかり

Webライター/管理栄養士

きゅうりは夏バテ対策に役立つ野菜?

夏バテは体のだるさや食欲不振といった、夏の高温多湿の環境に体が対応できずに生じる不調のこと。対策をするためには栄養バランスが良い食事が欠かせませんが、本記事では夏バテ対策に役立つ野菜「きゅうり」について深堀り。

きゅうりは大部分が水分でできている野菜で「栄養がない」と言われることもあります。しかし、夏バテ対策に役立つ栄養素や成分が含まれているんですよ。次から詳しく見ていきましょう。(※1,2)

夏バテ対策に役立つきゅうりの栄養素や成分とは?

きゅうりに含まれる栄養素や成分

  1. カリウム
  2. β-カロテン
  3. ビタミンC
  4. シトルリン
  5. 水分

カリウム

きゅうりにはカリウムが含まれています。カリウムは体液のpHバランスの調整や筋肉の収縮に関わるほか、塩分の摂り過ぎを調整するはたらきがあります。

とくに暑い環境にいると発汗が多くなり、水分だけでなくカリウムをはじめとしたミネラルも失われてしまいます。そのため、発汗で失われたカリウムの補給にきゅうりが役立ちますよ。(※2,3,4)

β-カロテン

きゅうりに含まれるβ-カロテンには抗酸化作用があり、夏場の紫外線から身を守るのに役立ちます。

また、β-カロテンはビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康をたもつはたらきももつ栄養素です。β-カロテンは油と一緒に摂ると吸収率が良くなるため、ドレッシングをかけて食べるといった方法で食べることをおすすめします。(※2,5,6,7)

ビタミンC

きゅうりには、皮膚や細胞のコラーゲン合成といったはたらきをもつビタミンCが含まれています。

ビタミンCは健康な肌の維持に役立つほか、暑さや寒さ、疲労といったストレスに対抗するためにも必要な栄養素。夏の暑さによるストレスに打ち勝つためにも意識して摂りましょう。(※2,8)

シトルリン

夏は気温の高さ以外にも、室内の冷房による冷えも心配なところ。きゅうりやすいかなどのウリ科植物に含まれるアミノ酸「シトルリン」は、血管を拡張させ、血液の流れを良くするはたらきがあり、冷え対策になると言われています。

また、血液の流れが良くなるとむくみ対策にもつながりますよ。(※9)
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