含まれる栄養成分の違い

黒砂糖と白砂糖であるグラニュー糖のカロリーと糖質を100gあたりで比較すると、カロリーは黒砂糖が352kcalなのに対してグラニュー糖が394kcal、糖質は黒砂糖が90.3gなのに対してグラニュー糖が100.0gです。いずれもグラニュー糖のほうが黒砂糖より多いのがわかります。

これはグラニュー糖が製造工程で糖質以外の成分を取りのぞいているためです。糖質やカロリーの摂り過ぎの危険性は白砂糖であっても同じ、もしくはそれ以上であると言えます。どちらも糖質やカロリーの摂り過ぎにならないよう、摂取する場合は適量をこころがけましょう。(※4,6,9)

黒砂糖は適切に食べれば危険じゃない!体に嬉しい効果

黒砂糖の効果

  1. 血糖値の上昇をゆるやかにする
  2. コレステロール値の上昇を抑える
  3. エネルギー源になる
黒砂糖には糖の吸収を抑える成分が含まれ、白砂糖であるグラニュー糖や上白糖に比べて血糖値の上昇がゆるやかになる作用が期待できます。ほかにもコレステロールの上昇を抑えるはたらきがあると言われていることから、血糖値やコレステロール値が気になる方におすすめです。

また、エネルギー源としても大切な役割を果たすほか、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンをスムーズにエネルギーに変える成分も含んでいます。スポーツやトレーニングの際にスタミナ切れを起こすことなく、持久力を高めるのにもよいでしょう。(※1,4)

黒砂糖は食べ過ぎに気をつければ危険じゃない!

黒砂糖が危険だと言われてしまう理由は、乳児ボツリヌス症や糖質・カロリーの摂り過ぎなどが考えられます。しかし、いずれも黒砂糖だけが原因となって起こるわけではありません。

黒砂糖はそれぞれの原因のひとつにはなりうるため注意はしても良いですが、「危険」だと極端に制限する必要はないでしょう。ミネラルやビタミンが豊富という体に良い面もあることから、適度に摂り入れて、白砂糖にはない栄養もおいしく食べましょう。
【参考文献】
(2023/12/11参照)
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