マシュマロの栄養価

栄養素
エネルギー(kcal)324
たんぱく質(g)2.1
脂質(g)0
炭水化物(g)79.3
食塩相当量(g)0
可食部100gあたり(※4)
マシュマロはたんぱく質が少量含まれる以外はそのほとんどが炭水化物です。食物繊維は含まないため、全量が糖質ということになります。

脂質の多いほかのお菓子と比べるとエネルギーが低く感じられるかもしれませんが、食べ過ぎると糖質の過剰摂取になるため、注意しましょう。

マシュマロの原料の違い

名前の由来でもあるマシュマロウとは

Marshmallow(マシュマロウ)はもともと植物の名前を指し、日本語名はウスベニタチアオイと呼ばれる植物です。

マシュマロウは根から粘性のあるペーストが抽出でき、糖も含まれていることから、もともと古代ローマ時代に薬用として用いられていました。その後、フランスで咳止めやのどの痛みをやわらげる食品として根の抽出液に、卵白や砂糖を加えたのがマシュマロの原型と言われています。

現在一般的に売られているマシュマロにはこの薬用成分は使われないことが多いようです。(※1)

ギモーブとの違いとは

マシュマロ(Marshmallow)は英語、Guimauve(ギモーブ)はフランス語でどちらも同じマシュマロの原型となった植物の名前を指します。

マシュマロは卵白を使い、ギモーブは使わないと定義している場合もありますが、お店や場所によっても使う材料は異なります。卵白を泡立ててゼラチンで固めているものと、フルーツピューレやシロップにゼラチンを加えて泡立てて固めているものの二種があるようです。(※1)

アレルギーがある方はマシュマロの原料に注意

マシュマロを購入する際に、アレルギーがある方は原材料をよく確認しましょう。卵アレルギーの症状を起こすのは主に卵白に含まれるたんぱく質であるオボムコイド、オボアルブミン、リゾチームが原因と言われています。卵白を泡立てて作っているタイプのマシュマロは主原料が卵白のため、避けなければいけません。

マシュマロ、ギモーブという名前で判断するのではなく、原材料の表示で卵白が含まれていないことを確かめて購入しましょう。(※5)

マシュマロの原料を知っておいしく楽しもう

マシュマロは原料によってふたつのタイプに分かれることがわかりました。それぞれの材料に役割があり、あのフワフワとした口どけの良さが作られています。

薬用として使われていたものが名前だけ残って今はお菓子として楽しまれているという歴史も興味深いですね。アレルギーのある方は卵白を使用していないものを選んで楽しんでみてください。
【参考文献】
※1 科学でわかるお菓子の「なぜ?」|柴田書店
(2024/09/30参照)
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