ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

赤ちゃんが「卵焼き」を食べられるのはいつから?

月齢目安量
初期(生後5~6か月頃)
中期(生後7~8か月頃)
後期(生後9~11か月頃)全卵1/2個分
完了期(生後12~18か月頃)全卵1/2~2/3個分
(※1,2)
※あくまでも目安なので、お子さんの成長・発達に応じて調整をしてください。
卵焼きをはじめる時期は、離乳食後期頃が目安。離乳食の卵焼きは、食べやすく刻んだり、切ったりして与えます。与える量・形状などはあくまでも目安なので、成長・発達に応じた調整をおこないます。

離乳食初期はごくんと飲み込むことを練習する時期、中期は舌と上あごで食べ物をすりつぶして食べる時期。卵焼きは弾力があるので、初期・中期ではまだ食べるのがむずかしいでしょう。

続いて、後期・完了期から食べられる卵焼きレシピをご紹介します。

離乳食後期・完了期に!ほうれん草と粉チーズの卵焼き

Photo by 小嶋絵美

調理時間 10
保存期間:冷蔵1日(よく温め、なるべくお早めにお召し上がりください)

ほうれん草と粉チーズが入り、栄養たっぷりの卵焼きです。ほうれん草には鉄分、粉チーズにはカルシウムが豊富。粉チーズの塩気が調味料代わりになるので、塩やしょうゆは使用しません。

通常の卵焼きよりも薄く焼き上げるので、中まで火が通りやすいですよ。好きな大きさにカットでき、手づかみ食べにも向いています。

材料(2食分)

Photo by 小嶋絵美

コツ・ポイント

  1. 薄焼きにして、しっかりと火を通します。
  2. ほうれん草、粉チーズが入り、栄養たっぷりです。
  3. カットすると持ちやすく、手づかみ食べにも向いています。
  4. 全卵1/2個分を一食分の目安としています。あくまでも目安なので、お子さんの成長・発達や、ほかの食事内容によって調整してください。
  5. 冷凍ほうれん草ではなく、生のほうれん草をゆでて使っても構いません。

作り方

1.冷凍ほうれん草を加熱して刻む

白い器のなかでほうれん草を水にさらす様子

Photo by 小嶋絵美

冷凍ほうれん草に水(分量外:大さじ1)を加えて、電子レンジ600Wで40秒加熱したあと、水にさらします。
木製のまな板のうえにある刻まれたほうれん草

Photo by 小嶋絵美

ほうれん草の水気を切り、繊維を絶つようにして、縦横それぞれの向きからこまかく刻みます。

2.卵、ほうれん草、粉チーズを混ぜる

透明のボウルに入ったほうれん草入りの卵液

Photo by 小嶋絵美

ボウルに卵を割り入れ、ほうれん草、粉チーズを加えてよく混ぜます。

3.卵焼き器で焼く

卵焼き器にほうれん草の入りの卵液を流して焼く様子

Photo by 小嶋絵美

卵焼き器にサラダ油を塗り、中火で50秒ほど熱します。卵液を全体に流し入れ極弱火にして、2分ほど焼きます。
蒸し焼きにしたほうれん草入りの卵焼き

Photo by 小嶋絵美

卵焼きを半分に折りたたみ、軽く押さえつけるようにして両面を30秒ずつ焼きます。

さらに、差し水(分量外:大さじ1)をして蓋をし、極弱火で1~2分蒸し焼きにします。中までしっかり火を通すのがポイントです。蓋の代わりにアルミホイルを使用しても構いません。

4.冷まして切り、盛り付ける

ほうれん草入りの卵焼きを盛り付ける様子

Photo by 小嶋絵美

卵焼きを冷まして食べやすい大きさに切り、半量(全卵1/2個分)を目安に一食分を盛り付けます。

喫食まで時間が空く場合、粗熱がとれたあと、清潔な容器に入れて冷蔵庫で保管してください。

【Q&A】初めて離乳食で卵焼きを与えるときの注意点は?

A:離乳食の卵焼きは、卵に十分慣れてから取り入れてください。

卵は初期から与えられますが、まずは固ゆでの卵黄をおかゆに少量混ぜて与える程度です。中期頃から徐々に全卵を使用しはじめ、後期・完了期頃から卵焼きを与えることができます。

卵は長時間かけて加熱をすると、アレルギーがおこりにくいといわれています。アレルギー対策のためにも卵焼きは薄く作り、中までしっかり火を通すことが大切です。(※1,3)

【Q&A】離乳食用の卵焼きは冷凍してもよい?

A:離乳食の卵焼きは、冷凍保存には向きません。

とくに卵白が冷凍に不向きとされているためです。離乳食の卵焼きを冷凍保存をすると食感が変わり、食べづらくなるおそれも考えられます。(※4)
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