ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

赤ちゃんに「茶碗蒸し」をあげてもいいのはいつから?

Photo by macaroni

※画像はイメージです。
一般的な茶碗蒸しのおもな材料は、卵、だし汁、しょうゆやみりんなどの調味料と具材です。材料の面からみると、全卵を食べられるようになるのは離乳食中期の後半以降。しかし、離乳食で与える卵は、十分に加熱することが大切です。

卵が主材料の茶碗蒸しには、十分に加熱されているか確認しづらいデメリットが……。アレルギーにも注意をしたうえで、全卵に慣れた離乳食完了期頃から試すといいでしょう。(※1,2,3)

離乳食完了期に!卵黄で作る枝豆入り茶碗蒸し

Photo by 小嶋絵美

調理時間 15
卵黄とだし汁でシンプルに作る、なめらかな茶碗蒸し。鉄分やカルシウムなどミネラルたっぷりの枝豆入りで、栄養バランスもいいですよ。

小さめの器で作り、蒸し焼きにすると、中まで火が通りやすいです。「ス」が入ることもありますが、見映えよりも加熱が十分であることを優先してくださいね。

材料(2食分)

Photo by 小嶋絵美

コツ・ポイント

  1. 具材にミネラルの多い枝豆を使います。冷凍枝豆の代わりに、生の枝豆を加熱したものを使っても構いません。
  2. 卵液は泡立たないように混ぜると、なめらかに仕上がります。枝豆は粗く刻むと食べやすいです。
  3. 蒸し焼きで中までしっかり加熱するのがポイント。多少「ス」が入っても気にしなくて大丈夫です。
  4. このレシピでは完了期以降を対象とし、卵黄1/2個分を1食分の目安としています。ほかの食事とのバランスを考え、お子さんの成長や発達に応じた調整もおこなってください。

作り方

1.枝豆を加熱して、刻む

透明のボウルに入った枝豆

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冷凍枝豆を水で濡らし、耐熱ボウルに入れ、電子レンジ600Wで50秒加熱します。
木製のまな板の上にある刻み枝豆

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加熱した枝豆を流水で冷やして水気を切ります。枝豆のさやをとり、食べやすく刻みます。

2.卵黄とだし汁を混ぜ合わせる

ボウルに入った茶碗蒸しの卵液

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卵黄とだし汁をボウルに入れて、混ぜます。なめらかに仕上げるために、なるべく泡が立たないように注意します。

3.耐熱の器に具材と卵液を入れ、蒸す

離乳食の茶碗蒸しをフライパンで蒸し焼きにする様子

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耐熱の器に枝豆と卵液を半量ずつ入れます。フライパンに5mmくらいの深さのお湯を沸かし、ふきんを敷いて、器を並べます。蓋をして、弱火で10~12分蒸し焼きにします。

このとき器にアルミホイルで蓋をすると、水滴が混入しにくいです。

4.中まで火が通ったか確認して冷ます

枝豆入りの離乳食の茶碗蒸しを木製スプーンですくう様子

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茶碗蒸しの中まで火が通ったか確認をして、冷まします。足りないときは追加で加熱をおこなってください。

このレシピでは卵黄1/2個分を1食分の目安としています。あくまでも目安なので、お子さんの成長・発達などに応じて調整をしてください。

離乳食の茶碗蒸しを与えるときのポイント・注意点

ポイント

  1. 卵アレルギーに注意する
  2. 十分に加熱されているか確認する
  3. やけどしないように注意する

卵アレルギーに注意する

卵は、乳児から幼児早期の食物アレルギーの主な原因食物のひとつです。離乳食で卵を進める際はまず、固ゆでにした卵黄から少しずつ試してください。

茶碗蒸しは加熱が不十分になりやすいので、いきなり茶碗蒸しを食べることはおすすめできません。卵を少しずつ試している時期に、茶碗蒸しを与えるのは避けましょう。(※2,4)
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