部位などの違いによる栄養の違い

栄養素赤身(天然)脂身(天然)赤身(養殖)脂身(養殖)ツナ缶(水煮)ツナ缶(油漬)
エネルギー(kcal)11530815332196279
たんぱく質(g)26.420.124.818.618.318.8
脂質(g)1.427.57.628.92.523.6
EPA(mg)27.01,400.0420.02,100.0110.077.0
DHA(mg)120.03,200.01,000.04,500.0440.0370.0
それぞれ可食部100gあたり(※1,2,5,6,13,14,15,16,17,18,19,20)
天然と養殖のマグロは同じ部位を比較したときに養殖のほうが脂質の量が多く、その分EPAとDHAの量も多いことがわかります。

一方ツナ缶の場合、水煮に対して油漬けは脂質の量は多いですが、DHAやEPAは少ないです。DHAやEPAを摂りたい方やエネルギーを控えたい方は水煮の缶詰を選びましょう。

マグロの栄養による作用4つ

マグロに期待できる作用

  1. 脳の機能を活性化する
  2. 血流をよくする
  3. アレルギー症状を緩和する
  4. 肌や髪を健康に保つ

脳の機能を活性化する

マグロに豊富に含まれるDHAは脳内でも記憶や学習に関わる海馬に多く存在する成分です。DHAは脳内に入ると神経伝達物質の量を増やし、情報伝達の能力を向上させてくれます。

記憶や学習能力、集中力を向上させるために欠かせない成分のため、赤ちゃんの頃から意識して摂取することが大切です。(※3)

血流をよくする

不飽和脂肪酸であるDHAとEPAはお互いに別のはたらきをして血液の流れを正常に保ちます。DHAがもつのは、血管をやわらかくするはたらきと、中性脂肪を減らし、HDLコレステロールを増やすことで血流をよくするはたらきです。

一方、EPAは血小板が集まって固まるのを抑え、赤血球に柔軟性をもたせることで血液の流れをスムーズにします。(※3,4)

アレルギー症状を緩和する

DHAとEPAはアレルギーに対しても嬉しい作用をもつ栄養素です。DHAはアレルギー性鼻炎や花粉症、喘息などのアレルギー症状や関節炎を促進する酵素を阻害します

EPAも同じく酵素のはたらきをおさえる作用をもつ栄養素です。アレルギー症状の緩和や慢性気管支炎などの炎症の対策をするのにも役立ちます。(※3,4)

肌や髪を健康に保つ

マグロに含まれるビタミンB6はたんぱく質の代謝を助けるはたらきをもつことから、ビタミンB6をしっかり摂ることで、健康な皮膚や髪、爪など体の組織の成長を促すことができます。

また、同じく豊富に含まれるナイアシンも細胞の生まれ変わりをサポートする栄養素のため、美容のためにもマグロはおすすめの食材です。(※5,6,21,22)
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