ライター : 川島 尚子

管理栄養士 / パティシエ

ピクルスに含まれる栄養

ピクルス2種に含まれる栄養価を比較

栄養素ピクルス スイート型ピクルス サワー型
エネルギー(kcal)7013
糖質(g)16.61.1
食物繊維(g)1.71.4
食塩相当量(g)1.12.5
それぞれ可食部100gあたり(※1,2)
ピクルスのスイート型は香辛料や甘味料を加えた食酢に食材を漬けたピクルスを指し、サワー型は塩で漬けたあとに乳酸発酵させた酸味の強いピクルスを指します。スイート型は甘味料を使用していることから糖質量が多く、サワー型は低糖質なものの、食塩相当量が多いのが特徴です。(※3)

栄養

  1. 漬け込んだ食材に含まれる「食物繊維」
  2. 酸味のもととなる「酢酸&クエン酸」

漬け込んだ食材に含まれる「食物繊維」

ピクルスには食物繊維が含まれます。漬け込む食材によって量は変わりますが、野菜やきのこ、豆など食物繊維が豊富な食材で作ることが多いです。

食物繊維は人の消化酵素で消化できない物質で第6の栄養素とも言われます。便通を整えるはたらきをもち、便秘対策に欠かせない栄養素です。

ほかにも脂質、糖、ナトリウムを吸着して排出する作用もあることからこれらの摂り過ぎによる体の不調を抑えることにつながります。(※1,2,4)

酸味のもととなる「酢酸&クエン酸」

スイート型ピクルスに使われる酢には、酸味のもととなる有機酸の酢酸やクエン酸が含まれます。酢は古くから病人に用いられたり、漢方薬として利用されたりと健康に良いとされていた調味料です。

エネルギーを生み出す仕組みをサポートし、食欲増進や血流をよくするのに役立ちます。(※4,5)

ピクルスがもつ嬉しいはたらき

ピクルスの効果効能

  1. エネルギー産生をサポートする
  2. 食欲を増進する
  3. ダイエットに役立つ
  4. 腸内環境を整える

エネルギー産生をサポートする

スイート型のピクルスに使う酢に含まれる、酢酸やクエン酸の代表的なはたらきがエネルギー産生のサポートです。人は体の中に乳酸がたまると疲労を感じます。乳酸は疲労物質とも呼ばれ、本来は自然に消費されますが、代謝が落ちると溜まりやすくなるのが特徴です。

酢酸やクエン酸はこのエネルギー代謝を向上させ、エネルギーを効率よく作り出します。また、乳酸の分解を助け、蓄積を抑える作用ももつことから筋肉痛対策にも役立つ栄養素です。(※4,5,6)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ