ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

ブロッコリーの食べ過ぎは体に悪い?

Photo by macaroni

ブロッコリーはたんぱく質や食物繊維、ビタミンやミネラル類を豊富に含みます。栄養価が高い食材として知られていますが、食べ過ぎると消化器官の不調体臭の悪化を引き起こすおそれがあります。

ブロッコリーの食べ過ぎによるリスクを具体的に知っておきましょう。(※1,2,3)

ブロッコリーを食べ過ぎによるデメリット

ポイント

  1. 消化器官の不調を起こす
  2. 口臭や体臭の原因になるおそれ
  3. ビタミンDビタミン・B12が不足するおそれ
  4. シュウ酸の摂り過ぎにつながるおそれ
  5. ワーファリンの効き目を弱めるおそれ

消化器官の不調を起こす

食物繊維はお腹の調子を整えますが、摂り過ぎると消化器官の不調を起こすことがあります。

特にブロッコリーに多く含まれる不溶性の食物繊維は、摂り過ぎると便秘やお腹の張りを起こします。また水溶性の食物繊維を摂り過ぎた場合、小腸での栄養吸収を妨げることもあるので食べ過ぎには注意が必要です。(※1,2,4)

口臭や体臭の原因になるおそれ

ブロッコリーに含まれるコリンは、体内で魚臭のもととなるトリメチルアミンに変化します。

通常トリメチルアミンは肝臓で酵素によって分解され無臭になるので問題ありません。ただしこの酵素を遺伝子的に持たない場合は、トリメチルアミンが息や汗から排出されることで体臭や口臭の原因になります。(※3)

ビタミンD、ビタミンB12が不足するおそれ

ブロッコリーには骨や歯の形成を助けるビタミンDや赤血球の成熟に関わるビタミンB12が含まれません。

ビタミンDやビタミンB12の不足を避けるためにも、ブロッコリーだけを食べ続けるのではなく、ほかの食材と組み合わせて取り入れましょう。(※1,5,6)

シュウ酸の摂り過ぎにつながるおそれ

ブロッコリーはシュウ酸を含み、摂り過ぎると結石の元である結晶になるおそれがあります。

シュウ酸は水溶性なので、摂取量を控えたい場合はゆでることで量を減らせます。電子レンジでの調理ではシュウ酸が残るので、気になる場合はゆでて加熱しましょう。(※7,8)
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