ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

【結論】一日1個以上は梅干しの食べ過ぎ

日本の伝統食材のひとつである梅干し。そのままはもちろん料理にも使えるため常備しておくと便利ですが、食べ過ぎると塩分の過剰摂取につながるおそれも。

ほかの食事から摂る塩分量も加味すると、梅干しは一日1個までを目安に食べるのがおすすめです。(※1)

梅干しを2個食べると塩分の摂り過ぎになる

重量塩分量
塩漬けの梅干し1個/20g3.6g
調味液漬けの梅干し1個/20g1.5g
(※1,2,3)
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、塩分の目標量は成人1人一日あたり男性7.5g未満、女性では6.5g未満とされています。そのため、塩漬けの梅干しを2個以上食べると、この目安を超えてしまいますよ。

ほど良い酸味でおいしいですが、くれぐれも食べ過ぎには注意してくださいね。(※4)

体に悪い。梅干しの食べ過ぎによるデメリット

ポイント

  1. 胃が荒れる
  2. むくみの原因になる
  3. 血圧が高くなる
  4. 喉が渇く

胃が荒れる

熟す前の梅の実は生薬としても使われ、胃腸の調子を整えるはたらきがあります。しかし、漬物である梅干しは塩をたくさん使用して作られます。

そのため、梅干しを食べ過ぎると食塩の過剰摂取につながり、胃の粘膜が刺激され胃が荒れる原因に。胃に負担をかけないように、適量を守りましょう。(※5,6)

むくみの原因になる

梅干しは食塩が多く含まれているため、食べ過ぎるとむくみやすくなります

むくみとは、身体の水分バランスが崩れ、細胞の間に水が異常に増加した状態のことを指します。運動不足や身体の冷え、食塩の過剰摂取などが原因です。(※1,7)

血圧が高くなる

血圧が上昇する原因のひとつに食塩の摂り過ぎがあります。梅干しは食塩を多く含む食材です。そのため、食べ過ぎると血圧が上がりやすくなります

血圧の高い状態が慢性化すると、さまざまな病気が引き起こされるおそれがあるため、注意が必要ですよ。(※1,8)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ