ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

梅干しの食べ過ぎは体に悪い?

日本の伝統食材のひとつである梅干し。そのままはもちろん、料理にも使えるため常備しておくと便利ですよね。

梅干しの代表的な栄養素に、クエン酸やビタミンEがあります。ですが、食べ過ぎると塩分の過剰摂取につながるおそれも。具体的にどんなデメリットがあるのか、詳しくみていきましょう。(※1)

梅干しの食べ過ぎによるデメリット

ポイント

  1. 胃が荒れる
  2. むくみの原因になる
  3. 血圧が高くなる

胃が荒れる

熟す前の梅の実は生薬としても使われ、胃腸の調子を整えるはたらきがあります。ですが、漬物である梅干しは塩をたくさん使用して作られます。そのため、梅干しを食べ過ぎると食塩の過剰摂取につながり、胃の粘膜が刺激され胃が荒れる原因に。胃に負担をかけないように、適量を守りましょう。(※2,3)

むくみの原因になる

むくみとは、身体の水分バランスが崩れ、細胞の間に水が異常に増加した状態のことを指します。運動不足や身体の冷え、食塩の過剰摂取などが原因です。梅干しは、食塩が多く含まれているため、食べ過ぎるとむくみやすくなりますよ。(※4)

血圧が高くなる

血圧が上昇する原因のひとつに食塩の取り過ぎがあります。梅干しは食塩を多く含む食材です。そのため、食べ過ぎると血圧が上がりやすくなります。血圧の高い状態が慢性化すると、さまざまな病気が引き起こされるおそれがあるため、注意が必要ですよ。(※5)

【Q&A】一日何個まで?梅干しの食べ過ぎの目安

A:ほかの食事から摂る塩分量も加味すると、梅干しは一日1個までを目安に食べるのがおすすめです。

塩漬けの梅干し1個(約20g)あたりには、3.6gの塩分が含まれています。調味液漬けだと1.5g程度。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、食塩摂取の目標量は成人一日あたり男性:7.5g未満、女性:6.5g未満と定められています。

特に調味液漬けのタイプは味わいもやさしく食べやすいので、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。注意してくださいね。(※1,5,6)
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