そのほかの成分

そのほかの成分についても比較してみましょう。無調整豆乳のタンパク質量は100gあたり3.6g、調整豆乳のタンパク質量は同量比で3.2gとそれほど差はありません。

なお、無調整豆乳には調整豆乳にはない成分が含まれています。そのひとつがビオチン。水溶性ビタミンで、髪や肌を健やかに保つはたらきがあります。無調整豆乳100gあたり3.9μg含まれていますよ。

もうひとつは、代謝に関わる成分であるモリブデン。無調整豆乳100gあたり54μg含まれています。(※2,3,4,5)

豆乳はどんな味?無調整豆乳と調整豆乳の違い

無調整豆乳は、大豆本来の味が特徴です。前述の大豆固形分とは、豆乳から水分を取り除いたときに残る大豆の成分量のこと。大豆固形分の割合が高い豆乳ほど、大豆の風味が濃くなります。

調整豆乳は甘さが加えられているため、大豆独特のにおいが気にならず飲みやすいですよ。

無調整豆乳のおいしい飲み方

無調整豆乳は大豆独特の青臭さが気になる、という方は、バナナやりんごなどのフルーツを加えたり、黒みつやきな粉で風味をつけたりするのがおすすめです。

ダイエットに効果あり?調整豆乳と無調整豆乳はどっちがいい?

大豆タンパク質を多く含む豆乳は満腹感を得やすいので、食前に飲むと食事の量を控えることができますよ。また、無調整豆乳・調整豆乳どちらにも腸内環境を整えるはたらきのあるオリゴ糖も豊富に含まれています。腸内環境が整うとお通じがよくなる作用が期待できるため、ダイエットの強い味方になるでしょう。

ただし、調整豆乳、無調整豆乳どちらも飲めば必ずしも痩せるものではありません。豆乳を飲むだけでなく、バランスの良い食生活や適度な運動をおこなうことが大切です。

なお、豆乳には体に役立つさまざまな成分が含まれていますよ。ここでは、そのなかの代表的なものをご紹介します。(※1)

大豆イソフラボン

大豆イソフラボンはポリフェノールの一種で、女性ホルモンであるエストロゲンに似たはたらきがあることで知られています。

大豆イソフラボンは、体内のエストロゲンが不足しているときは補い、過剰なときは減少させるはたらきをもっているのが特徴です。

また、閉経後はエストロゲンが不足して骨が弱くなってしまうおそれが。骨を丈夫にするための対策として、大豆イソフラボンの摂取が役立つとされています。(※6)

大豆タンパク質

豆乳に含まれる大豆タンパク質は、食べ物に含まれるタンパク質の量と必須アミノ酸がバランスよく含まれているかを数字で表す「アミノ酸スコア」が、満点の100点とされています。それだけ良質なタンパク質が含まれているということになりますよ。

また、動物性タンパク質にくらべてカロリーが低いのも特徴。バランスの良い食生活やダイエットに欠かせないタンパク質を豆乳で上手に取り入れましょう。(※6,7)
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