関西白みそ【関西地方/米みそ】

関西白みそは甘口の米みそで、色合いは黄色味がかった白。「西京みそ」という呼称でも有名で、主に京都で作られています。麹の割合が高いため甘みが強く、塩分量は少ないのが特徴です。甘みを活かして魚・肉のみそ漬けにしたり、雑煮、田楽などに使われます。

東海豆みそ【愛知・三重・岐阜県/豆みそ】

中京地方を中心に作られているのが東海豆みそです。生産地域によって「名古屋みそ」「八丁みそ」などとも呼ばれていて、濃厚なうまみに加え、ほのかに渋味や苦味があるのが特徴。「みそ煮込みうどん」や「みそおでん」、「五平餅」など郷土料理にも欠かせない調味料です。

九州麦みそ【九州地方/麦みそ】

別名「田舎みそ」とも呼ばれる麦みそ。麦麹の割合が高く、塩分は少なめで甘みが強く、麦の香りが濃厚です。甘口タイプが主流ですが、北部では辛口タイプの麦みそも作られていますよ。現地の郷土料理である「冷や汁」や「さつま汁」、「からしレンコン」などにも使われます。

みその種類一覧

原材料生産地塩分濃度(%)麹の歩合
米みそ



甘みそ近畿地方、岡山県、広島県、山口県、香川県5~715~30
東京都5~712~20
甘口みそ淡色静岡県、北陸、九州地方7~128~15
徳島県11~1310~15
辛口みそ淡色全国各地11~135~10
全国各地11~135~10
麦みそ甘口みそ九州、四国、中国地方9~1115~25
辛口みそ九州、四国、中国、関東地方11~135~10
豆みそ愛知県、三重県、岐阜県10~12100
みそは大まかに上記の表のように分類できます。豆みそは味での分類はありません。また、麦みその甘口みそと辛口みそにも色の種類はなく、それぞれ1種類ずつです。

麴の歩合はどの程度、麹を使用しているかを示しています。豆みその麴の歩合が100なのは、原材料の大豆から大豆麴を作るので全量が麴になりますよ。

料理への使い分けは?みそを選ぶときのポイント

みそは料理によって使い分けすると、さまざまな形で楽しめます。甘めな料理に仕上げたいときは白みそを使ったり、深みのあるコクを出したいときは赤みそを選んだりするといいでしょう。

また、どんな料理にも相性がいい辛口みその淡色は冷蔵庫に常備しておくのがおすすめ。出身の地域によって慣れ親しんだみその味も違うので、家族の好みに合わせて使うのもOKです。

みそは種類が豊富。料理や好みに応じて使い分けを!

みそは原材料や味、色の違いでさまざまな種類があります。種類ごとに塩分濃度や麴の歩合が違い、甘みを感じやすいものやコクのある味わいのものなどさまざまです。

料理によって使い分けることで、いつもの食卓がより一層本格的なものに仕上がります。お好みのものをみつけて、おいしいみそ料理を作ってみてくださいね。
【参考文献】
(2024/09/24参照)
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