ライター : 満畑ペチカ

調理師ライター

ツナ缶のおすすめ保存方法を解説

ストック食材として常備しているご家庭も多いであろうツナ缶。この記事では、そんなツナ缶の保存について、調理師が詳しく解説します。

ツナ缶は開封前と開封後で保存方法が異なり、特に開封後の保存には注意すべき点がいくつかあるんです。写真付きでわかりやすく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

【開封前】ツナ缶の保存方法

Photo by 満畑ペチカ

開封前のツナ缶は、常温・未開封で長期保存ができます。メーカーによって若干の差はありますが、賞味期限は約3年です。ただし3年間の賞味期限は、あくまで製造月から数えた場合。購入段階では、ほとんどの商品の賞味期間が短くなっています。

実際に筆者がスーパーでツナ缶を2種類購入してみたところ、賞味期限はそれぞれ購入日から約2年半後と約2年7ヶ月後になっていました。賞味期限後すぐに食べられなくなるわけではありませんが、長期保存が目的で購入する際は期限をよく見て購入しましょう。

未開封で冷蔵庫に入れるのはNG?

未開封のツナ缶を冷蔵庫に入れて保存しても、特に問題はありません。しかし一度冷蔵庫で保存したあとは、常温保存に戻さないようにしてください。缶内部の大幅な温度変化によって、中身が劣化してしまう可能性があります。

またツナ缶を冷蔵保存するメリットも、特にありません。何か止むを得ない事情がない限り、未開封のツナ缶は常温で保存しましょう。

【開封後】ツナ缶の保存方法

Photo by 満畑ペチカ

開封前は常温で長期間保存できるツナ缶ですが、開封後は冷蔵または冷凍保存が必須です。

真空加熱することで無菌状態を保ち、長期保存が可能になる缶詰。しかし一度開封すると、外気や微生物の影響で酸化・腐敗が進みます。食中毒を防ぐためにも、開封後のツナ缶は冷蔵庫または冷凍庫で保存しましょう。

缶のまま保存はNG!

開封後に缶のまま保存しがちなツナ缶ですが、缶のまま保存することには思わぬデメリットがあります。缶詰に使われている金属は、一般的にブリキかアルミ。魚や肉の缶詰の場合、さらに内側がコーティングされた缶を使用しています。

ツナを缶に入れたまま保存すると、内側のコーティングが傷んで味に影響する可能性があるんです。また缶のままでは空気と触れる面積が多いため、ツナ自体も傷みやすくなります。開封後はできるだけ缶から取り出して保存しましょう。

冷蔵庫で保存する方法

Photo by 満畑ペチカ

開封したツナ缶を冷蔵庫で保存する場合、蓋つきの保存容器に移し替え、しっかりと蓋を閉めて保存します。オイル漬けの場合は、油ごと保存するのがおすすめ。油があることで乾燥と酸化を防げますよ。

また移し替えたツナにラップを密着させて被せると、より乾燥と酸化を防げます。ノンオイルのツナ缶も、オイル漬けと同様の方法で保存してください。

保存期間の目安は2〜4日です。季節や保存環境によっても異なるので、できるだけ早く食べ切るようにしましょう。

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