アレルギーが出たときのバナナの食べ方

そもそもバナナアレルギーを持っている患者さんは、アレルギーの原因となるバナナを避けることがもっとも重要です。

バナナを少し摂取しただけでもアレルギー反応やアナフィラキシーショックを起こす危険性があります。バナナアレルギーが検査によって判明し、診断されている方はバナナをまったく食べないほうがよいでしょう。

バナナを加熱すればアレルギーは出ない?

「生のトマトは食べられないが、加熱処理をしたケチャップは食べられる」というケースがあるように、口腔アレルギー症候群やラテックス-フルーツ症候群では、食品の加熱によってアレルギーを起こさなくなると言われています。

しかし、加熱処理をしてもアレルギーを引き起こす食品もあり、必ずしも加熱をすれば安全というわけではありません。過去に加熱されたバナナを食べて、症状が起こったかどうかはひとつの目安になります。

ただし、加熱したバナナを食べられるかどうかを確かめるために、試しに食べてみるのはアナフィラキシーショックのおそれがあるため避けてくださいね。

バナナ入りの加工品にも注意が必要?

バナナの加工品であれば問題ない場合も存在しますが、すべてのアレルギーを予測することは非常に困難です。バナナの加工食品やコンポート、ジャム、缶詰などを今まで食べられていたかどうか、過去の食経験から判断する必要があります。

疑わしいと思ったら、加工品であっても避けるほうが無難といえるでしょう。

バナナアレルギーの症状に注意しよう

バナナアレルギーの症状は、口の中のかゆみや腹痛、じんましんなどさまざまです。また、ラテックスアレルギーや花粉症によってアレルギー症状が出る場合も。

バナナを食べたときに身体に異変があったら、すぐに食べるのをやめて、病院で検査を受けることをおすすめします。

文/渡辺里穂
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