ライター : macaroni 編集部

監修者 : 上田 悠理

医師(形成外科医・在宅訪問診療医) ヘルステックプロモーター

監修者

医師(形成外科医・在宅訪問診療医)ヘルステックプロモーター/上田悠理先生 在宅クリニック院⻑として高齢者の褥瘡管理を中心に常に150名以上の高齢者ケアに携わる。 臨床を継続する傍ら、ビジネスと医療をつなぐ翻訳家、ヘルステックプロモーターとして活動。2017年よりヘルステック領域のグローバルカンファレンスのプロデューサーとして活動を開始し、 現在までヘルスケア領域のイノベーションのハブとして、 日本のみならずアメリカ、アジア、ヨーロッパなどでの登壇実績がある。

バナナでアレルギーは起きる?

バナナアレルギーは、腸の免疫機能がバナナを異物とみなし、攻撃することで起こる食物アレルギーです。

また、バナナアレルギーかもしれないと思ったら、実はラテックスアレルギーだったというケースも。ラテックスとバナナはたんぱく質の形が似ているため、ラテックスアレルギーによってバナナにもアレルギー反応を示す場合があります。ラテックスアレルギーの方がバナナやアボカドなどに過敏反応を示す、「ラテックス-フルーツ症候群」という病気です。

バナナアレルギーの症状

口のかゆみや腹痛など症状はさまざま

バナナが口に触れたあと15分以内に口や唇、のどにいがいがした感じやかゆみを感じます。しばらくすると自然に症状がなくなる場合が多いです。

まれに蕁麻疹や鼻水が止まらない、呼吸が苦しい、吐いてしまう、腹痛や下痢といった症状を見せることもあります。

アナフィラキシーショックのおそれも

バナナアレルギーでは、アナフィラキシーショックとなる危険性も。以下の4項目のうち、2項目以上の症状があるとアナフィラキシーと診断されます。

・皮膚の発疹やかゆみ
・呼吸が苦しい
・血圧が下がり、ふわっとしたりクラクラしたりする
・お腹が痛い、吐いてしまう


ラテックス-フルーツ症候群は、アナフィラキシーショックになる確率がほかのアレルギーより高いと言われています。一度でもこのような症状があったら、病院で検査を受けることをおすすめします。

バナナアレルギーと花粉症の関係

ブタクサ・カモガヤ・オオアワガエリに対して花粉症を持っている方は、バナナを食べたあとに口や唇、のどにいがいがした感じやかゆみを感じることがあります。

これは「花粉-食物アレルギー症候群」といい、口腔アレルギー症候群の一種です。花粉症の原因物質と似ているたんぱく質が、野菜や果物に含まれているために起こります。一度でもこのようなアレルギー症状が出たら、病院を受診してくださいね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ