ライター : 白江 和子

管理栄養士 / webライター

麦茶とは?

麦茶は大麦の種子を殻つきのまま炒り、熱湯で煮出した飲み物。夏に冷やして飲まれるイメージですが、最近はノンカフェイン飲料であるため一年中飲む方も増えてきています。

煮出し用や水出し用のティーバッグのほか、缶入りやペットボトル入りも販売されているので手軽に飲むことができます。(※1)

麦茶に含まれる栄養と効果効能

熱中症対策に役立つ「ミネラル」

麦茶はナトリウムやカリウムを含んでいるため、熱中症対策に役立ちます。熱中症対策には水分だけでなく、塩分(ナトリウム)のようなミネラルの補給も大切です。

また、たくさん汗をかくときは麦茶に砂糖や塩を適量加えて、自家製の「ミネラル入り麦茶」を作るのがおすすめです。(※2,3,4)

血液の流れをよくする「アルキルピラジン」

麦茶の香ばしい香り成分であるアルキルピラジンには、血流を促進するはたらきがあります。ヒトを使った試験ではアルキルピラジンの濃度が高い麦茶を飲んだ場合、90分後まで血液の流動性が上がる傾向が確認されました。血液の流れが気になる方は、アルキルピラジンを多く含む麦茶を選びましょう。(※5)

胃粘膜の保護に役立つ

麦茶には胃腸を保護するはたらきがあることが、マウスを使った実験で実証されました。またカフェインには、胃液の分泌を促す作用があるため、摂り過ぎると胃に負担をかけるおそれがあります。しかし麦茶はカフェインを含まないので、胃にやさしい飲み物です。(※1,6,7)

体の老化対策に役立つ「カテコール・ゲンチシン酸」

麦茶には、抗酸化作用をもつカテコールやゲンチシン酸などのポリフェノールが含まれています。抗酸化作用とは細胞を傷つけ、しわやシミ、老化などの原因になる活性酸素を抑えるはたらきのこと。活性酸素は常に体内で発生しているため、抗酸化作用がある食品を意識して摂りましょう。(※1,8)

便秘対策に役立つ

便秘対策には、水分補給が大切。水分が不足すると便が硬くなってカサが減り、腸内での移動がしづらくなるからです。またカフェインは利尿作用があるため水分不足になるおそれがありますが、麦茶にはカフェインが含まれていないので安心して飲めます。(※9,10)
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