ライター : 相羽 舞

管理栄養士

クラゲに栄養はあるの?

クラゲは約95~97%が水分でできており、残りの半分が塩分と有機物で、栄養として含まれているのは1~2%ほどといわれています。

日本で食べられている食用のクラゲは6種類。コリコリするもの、クルクル巻いているもの、肉質が厚いものなど、種類によって食感が異なります。(※1)

クラゲの代表的な栄養素は「コラーゲン」

クラゲに含まれる水分以外の栄養素は、おもにコラーゲン。コラーゲンはたんぱく質の一種で、クラゲに含まれるたんぱく質のうち、約半分をコラーゲンが占めています。

コラーゲンは人間の皮膚や血管、腱などの組織を構成しています。(※2,3)

クラゲのカロリーと糖質量

・クラゲ1食分(50g)あたり
エネルギー……11kcal
糖質量……微量

・クラゲ 100gあたり
エネルギー……21kcal
糖質量……微量

クラゲは水分がほとんどで、低カロリー、低糖質です。コラーゲンを含むたんぱく質のほか、微量ですがミネラルや塩分が含まれます。(※2,4,5)

※クラゲの栄養価は「塩蔵・塩抜き」の値です
※4はクラゲの1食分の重量のみ参照しています

クラゲの栄養はダイエットに効果的?

クラゲは低カロリーなので、おかずに加えるとダイエット中のカロリー調整に役立ちますよ。また、クラゲは食感がよく噛みごたえがあるため、自然と噛む回数が増えます。

食事を始めてから脳が満腹だと感じるまでは20分かかるため、ゆっくりとよく噛んで食べることが大切。満腹感を得やすくなりますよ。(※6)

クラゲを食べすぎると体に悪い?

消化に時間がかかる

クラゲは消化されにくい食材のため、食べすぎると胃もたれを起こすおそれがあります。クラゲばかりを食べてほかの食事を摂らないような、極端な食べ方はおすすめできません。特に胃の調子が良くないときは、避けるようにしましょう。

また、胃に負担がかかるだけでなく栄養も偏り、体調を崩すおそれがあります。(※7,8,9)

塩分の摂りすぎにつながる

クラゲの食べすぎは塩分の摂りすぎにつながるおそれがあるため食べるときは注意が必要です。クラゲは塩とミョウバンで塩蔵され売られているものが多くあります。そのため、塩抜きしたクラゲには100gあたりに0.3gの塩分が含まれています。

また、クラゲ自体には味がないので、サラダや和えものにする際、しっかり味つけをして食べることが多いです。知らぬ間に塩分の摂りすぎになっている場合もあるため気をつけましょう。(※5)
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