ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

ダイエット中にカレーを食べると太る?

カレーは高カロリーなイメージがあり、食べると太るのか気になりますよね。一食分のカロリーはチキンカレーが676kcal、ビーフカレーが827kcalです。高カロリーな具材を使ったり、食べ過ぎたりすると太りますが、ダイエット中でも上手に食べれば問題ありません。

また、スパイスの作用をダイエットに活かすこともできます。それでは、カレーをダイエット中に食べるメリットを見ていきましょう。(※1,2)

カレーがもたらすダイエット効果3つ

脂肪のエネルギー代謝を促す

カレーにはさまざまな香辛料が使われています。そのなかでも唐辛子に含まれるカプサイシン、こしょうに含まれるピペリンは、脂肪のエネルギー代謝を促す作用がありますよ。また、ピペリンは血行をよくして脂肪の燃焼を助けてくれます。

カプサイシンとピペリンはカレーの辛さに関わる成分です。カプサイシンやピペリンを多く摂取できる辛口のカレーは、甘口よりもダイエット中に向いています。(※3,4,5)

便秘対策に役立つ

ダイエットのために食事制限をしていると、便の量が減って便秘になりやすいですよね。カレーに使われる香辛料には腸の運動を促すはたらきがあるため、便秘対策に役立ちます。

また、カレーの具材となる野菜類に豊富な不溶性食物繊維も、腸の運動を高めてくれる栄養素です。とくにごぼうに豊富なので、便秘気味の方はごぼうのカレーを作ってみてはいかがでしょうか。(※6)

肝臓の機能をサポート

カレーの色付けに使われるターメリック(ウコン)には、代謝に重要な臓器である肝臓の機能を高める作用があります。また、脂肪の消化に欠かせない胆汁の分泌を促してくれますよ。

カレーを食べることで自然とターメリックは摂取できますが、白ごはんをターメリックライスにするのもおすすめです。(※7)

ダイエット中にカレーを食べるコツ

食べるなら朝食か昼食に

ダイエット中はカレーを摂るタイミングに工夫が必要。体内時計を整えて脂肪燃焼を促す朝、もしくは代謝に関わる肝臓が活発にはたらく昼ならカレーを食べても太りにくいですよ。

一方、夜は体脂肪蓄積に関わるBMAL1というたんぱく質が体内で増え、太りやすいため避けましょう。(※8)
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