ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

特定の食材で風邪が治るわけではない

この記事では風邪のときに適した食べ物や、免疫の維持に役立つ栄養素などをご紹介しますが、特定のものを食べただけで風邪が治るわけではありません。また、風邪のような体調不良が一週間ほど続く場合は病院に行き、医師の診察を受けましょう。なお、医師から風邪のときの過ごし方や食事について指示を受けた場合は、それに従うことが第一です。

それでは、風邪にかかってしまったときにするべき対処方法や、食事の摂り方についてみていきましょう。(※1)

風邪を引いてしまったら

しっかり睡眠をとる

風邪の症状がある場合は、無理せずに休養をとり、睡眠時間を確保するのが大切です。とくに普段から睡眠不足が続いている方は、風邪をこじらせやすいため注意が必要。

睡眠時間を長めにとると免疫細胞が活性化するため、風邪のウイルスを撃退することにつながります。風邪のひきはじめにおすすめの対処法です。(※1,2,3)

栄養と水分を摂る

たんぱく質やビタミンなどの栄養をしっかり摂ると、免疫力のアップにつながり、風邪対策になります。とくにビタミンCは、風邪の治りを早めるのに役立ちますよ。なお、風邪のときは胃腸機能が低下しやすいため、消化に負担のかからない食事を摂りましょう。

また、熱があると体内の水分が失われやすいため、脱水症状につながるおそれが。スポーツドリンクや経口補水液などを活用して、しっかり水分補給をしてくださいね。(※1,3,4)

身体を温める

免疫力を高めて風邪のウイルスをやっつけるには、体温を上げることが大切です。身体が温まると血流がよくなるため、ウイルスの侵入を抑えられます。

寝るときに布団をしっかり重ねたり、手首や足首を覆うような服装をしたりすると体が温まりますよ。そのほか、体調に無理がない場合はぬるめのお湯につかるのもおすすめです。(※1,2,3,4)

症状別!風邪を引いたときにおすすめの食べ物

熱があるとき

熱があるときは、無理をせずに温かくして布団で休むのが一番です。高熱でつらい場合は、わきの下や首回りを冷やしてくださいね。

熱があると多くのエネルギーを消費するため、エネルギー源となる糖質が必要です。消化が良いおかゆや煮込みうどんが適しています。また、冷たいゼリーやヨーグルトも食べやすくておすすめです。脱水状態にならないよう、水分補給も意識しましょう。(※4,5,6,7)
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