密閉して乾燥・酸化を防ぐ

肉が劣化する大きな原因は、空気に触れていることによる乾燥と酸化。つまり長持ちさせるためには、空気に触れさせないことが大切です。

まとめ買いした肉をパックのまま冷凍したくなるかもしれませんが、肉を長持ちさせたいならNG。パックから取り出し、臭みの原因であるドリップを拭き取ってから、ラップでぴっちりと包んで冷凍しましょう。

小分けに保存する

普段から料理に使う肉の量が少ない場合、肉を1回で使い切れる量に小分けして冷凍しましょう。理由は、使いきれない量の肉を解凍して再冷凍した場合、細菌が増殖しているおそれがあるから。

また細菌が増殖するだけでなく、組織が壊れて水分が抜けるため、味や食感が損なわれてしまいます。食中毒のリスクが高まり、味も悪くなる再冷凍。メリットはないので、再冷凍しなくてもよい量に分けてから冷凍しましょう。

下味冷凍をする

まとめ買いした肉を冷凍しても、なかなか使うタイミングがなくて劣化させてしまったことはありませんか?冷凍肉を使いそびれてしまう方には、下味冷凍がおすすめです。あらかじめ味付けして凍らせることで使いやすくなりますし、冷凍のまま使えるので時短にもなります。

下味冷凍で大切なポイントは、糖分と油分を含む調味料を使うこと。糖分は保水力によって肉がしっとりし、油分は乾燥防止に効果的です。糖分にはみりんやはちみつ、油分にはオリーブオイルや米油がおすすめですよ。

悩んだときは、両方が含まれている焼肉のたれを使ってみてください。

おすすめの下味冷凍レシピはこちら▼

冷凍肉の解凍方法は?

肉を解凍するときに重要なのは、低温で時間をかけること。おすすめは冷蔵庫のチルド室を使った解凍です。逆にNGなのは常温での自然解凍。細菌が増殖しやすい温度帯で解凍が進むため、食中毒のリスクが高まり危険です。

急ぐ場合は氷水に漬けるか、流水で解凍すると食感やおいしさが保たれます。ただしどちらも放置せず、半解凍状態になったらすぐ使うようにしましょう。

また下味冷凍した肉は、冷凍のまま加熱してもOK。水分が保たれ油分も補われているので、あまり食感が損なわれないんですよ。(※1)

5つのコツで肉をおいしく冷凍しよう!

基本的に腐ることがない冷凍肉ですが、保存方法によって劣化や酸化が起こる可能性があります。また、肉の加工状態や種類によって賞味期限が変わるので、注意が必要です。

冷凍肉をできるだけ長持ちさせたい場合は、紹介した5つのコツを意識して保存しましょう。下味冷凍は保存性と使いやすさの両方が高まるので、時間がある方はぜひ試してみてくくださいね。

※本記事で紹介した内容は、あくまで目安です。保存状態や冷凍環境によって賞味期限は異なります。
【参考文献】
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