小分けに保存する

普段から料理に使う肉の量が少ない場合、肉を1回で使い切れる量に小分けして冷凍しましょう。理由は、使いきれない量の肉を解凍して再冷凍した場合、細菌が増殖しているおそれがあるから。

また細菌が増殖するだけでなく、組織が壊れて水分が抜けるため、味や食感が損なわれてしまいます。食中毒のリスクが高まり、味も悪くなる再冷凍。メリットはないので、再冷凍しなくてもよい量に分けてから冷凍しましょう。

下味冷凍をする

まとめ買いした肉を冷凍しても、なかなか使うタイミングがなくて劣化させてしまったことはありませんか?冷凍肉を使いそびれてしまう方には、下味冷凍がおすすめです。あらかじめ味付けして凍らせることで使いやすくなりますし、冷凍のまま使えるので時短にもなります。

下味冷凍で大切なポイントは、糖分と油分を含む調味料を使うこと。糖分は保水力によって肉がしっとりし、油分は乾燥防止に効果的です。糖分にはみりんやはちみつ、油分にはオリーブオイルや米油がおすすめですよ。

悩んだときは、両方が含まれている焼肉のたれを使ってみてください。

おすすめの下味冷凍レシピはこちら▼

【まとめ】お肉を冷凍するときのポイント

  1. 細菌の増殖を防ぐため、購入した日に冷凍する
  2. 品質を維持するため、厚さを均一にして冷凍する
  3. 乾燥・酸化を防ぐため、密閉して冷凍する
  4. 再解凍による細菌増殖・劣化を防ぐため、1回分ずつ小分けにして冷凍する
  5. 下味冷凍することで使いやすく、冷凍のまま使えるように

食べられない冷凍肉の目安

冷凍させた肉は、基本的に腐りません。しかし、保存状態によっては徐々に細菌が増えたり、冷凍焼けで質が劣化したりする場合があります。

冷凍焼け・腐敗した冷凍肉の状態

冷凍焼けとは、冷凍の保存状態が適切ではないときに起こる劣化のこと。例えば、食品の表面に霜がたくさんついたり、酸化によって変色したりしている状態は、冷凍焼けしている証拠です。冷凍庫の臭いが食品に移ってしまった状態も、冷凍焼けの一種と言われています。

冷凍焼けした肉は風味が落ち、乾燥しているため食感もよくありません。食べられないことはありませんが、必ず中心まで十分に加熱してください。また加熱後に酸っぱい臭いを感じたら、腐敗している証拠です。その場合は残念ですが、食べずに処分しましょう。

冷凍肉の解凍方法は?

冷凍した肉の解凍にはいくつかの方法があります。それぞれメリットやデメリット、注意点があるので詳しく見ていきましょう。

冷蔵庫解凍

冷凍肉を冷蔵庫に移して、ゆっくりと解凍する方法です。時間がかかるのはデメリットですが、肉の温度が徐々に上がっていくため細菌が増殖しにくく、おいしさも維持しやすいというメリットがあります。

解凍に時間がかかるため、料理をする前日の夜ごろに冷蔵庫に移しておくといいでしょう。解凍時は肉を保存袋に入れたままにするのがおすすめ。細菌の増殖やドリップの流出を防げます。
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