氷水解凍

お肉のおいしさを維持しつつ解凍したいなら、氷水解凍がおすすめ。ボウルなどに氷水を張り、氷を足しながら常に冷たい状態をキープしつつ、食材を解凍する方法です。

解凍時に食材の温度が上がりにくいため、品質が劣化しにくく、ドリップの流出を抑えやすいですよ。冷蔵庫で解凍するよりも時間がかからないのもメリット。ただ手間はかかるため、それを避けたい場合はほかの方法で解凍するのがいいでしょう。

流水解凍

冷凍肉を保存袋に入れたままボウルなどに入れ、水道から水を流しながら解凍する方法です。解凍にかかる時間は10~30分程度で、手早く済ませられるのがメリット。

流水解凍をするときは、水の温度を15度以下となるべく低めにするのがポイント。冷凍肉との温度差を少なくすることでドリップが出にくく、肉の品質を維持しやすいですよ。

電子レンジで解凍

時間がないときには電子レンジで解凍という手もあります。ただし、電子レンジを使うと加熱ムラができやすく、表面を解凍できていても、中身は凍ったまま……ということが起きやすいのが難点。

また、ドリップも出やすいため、お肉をおいしく食べたいなら避けたほうが無難です。電子レンジを使う場合は、肉を保存袋に入れたまま、空気を十分に抜いて解凍すると、水分の流出や加熱ムラを防ぎやすいですよ。

常温解凍はNG

食中毒を引き起こす細菌の多くは室温(20度前後)で活発に増殖しはじめるといわれています。そのため、冷凍肉を室温で解凍するのは基本的にNGです。

細菌が繁殖したお肉を食べると、食中毒のリスクがあるため常温解凍は避けるようにしましょう。また常温解凍はドリップの流出にもつながりやすいため、その点からも避けたほうが無難です。(※4)

▼【まとめ】冷凍肉の解凍方法
解凍方法メリット・デメリット解凍時のポイント
冷蔵庫解凍・細菌が増殖しにくい
・おいしさを維持しやすい
解凍に時間がかかるため、料理をする前日の夜ごろに冷蔵庫に移しておく
流水解凍・品質が劣化しにくい
・ドリップの流出を抑えやすい
・冷凍肉を保存袋に入れたままボウルなどに入れ、水道から水を流しながら解凍する
・水の温度を15度以下となるべく低めにする
電子レンジで解凍・手軽に解凍できる
・加熱ムラができやすい
・ドリップが出やすい
肉を保存袋に入れたまま、空気を十分に抜いて解凍する

5つのコツで肉をおいしく冷凍しよう!

基本的に腐ることがない冷凍肉ですが、保存方法によって劣化や酸化が起こる可能性があります。また、肉の加工状態や種類によって賞味期限が変わるので、注意が必要です。

冷凍肉をできるだけ長持ちさせたい場合は、紹介した5つのコツを意識して保存しましょう。下味冷凍は保存性と使いやすさの両方が高まるので、時間がある方はぜひ試してみてくくださいね。

※本記事で紹介した内容は、あくまで目安です。保存状態や冷凍環境によって賞味期限は異なります。
【参考文献】
(2024/08/13参照)
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