【羽子板】バランスのよい味わいとやわらかさ。

羽子板は尾の付け根部分にある肉で、「ぼんじり」ととても近い部位。ぼんじりより脂肪分が少なく、たんぱくでさっぱりした味わいが楽しめます。やわらかくほどよく脂分もあり、クセもないので万人ウケする味わいが特徴。こちらも希少部位で、1串にするのに3~4羽分必要となるほど貴重です。

【通好みの内蔵系】焼き鳥の部位の種類と特徴をチェック!

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調理師のおすすめポイント

  1. それぞれに独特な風味と食感があり、個性的な味わいの部位が多いのが特徴。内臓系を食べ慣れていない人は、比較的食べやすいハツや砂肝からチャレンジするのがおすすめです。

【ハツ】コリコリとした食感で、内臓系初心者におすすめ。

ハツは、ずばり鶏の心臓。赤黒いような紫色をしているので、見た目はレバーとそっくりで混同されることもあります。食感はレバーに比べてコリッとした歯ごたえが特徴で、内臓独特のクセもなく食べやすいのが魅力的。焼き鳥店では「こころ」「ハート」などと呼ばれることもあります。

【ハツ元】内臓系ならではの風味と食感が楽しめる。

ハツ元はその名の通り、ハツ(心臓)の根元の部分。ハツとレバーをつなぐ血管部分でもあり、内臓独特の風味がある部位でもあります。脂分が多くこってりした味わいで、歯ざわりもよくジューシーな食感が特徴。1串で5羽分必要な、希少部位のひとつです。

【丸ハツ】歯ごたえのある食感とジューシーさが魅力。

丸ハツは、ハツを開かずに丸い形のまま調理する場合の総称。部位としてはハツと同じですが、丸いまま焼くためソーセージのようなかみ応えがあり、ジューシーな食感が魅力です。心臓は血がたまりやすく、丸のまま焼き上げるための下処理が大変な部位でもあります。

【レバー(きも)】牛のレバーより食べやすく、コクのある味わい。

レバーは鶏の肝臓。肝(きも)や赤(あか)とも呼ばれ、独特の濃厚な味わいとねっとりと舌に絡む食感が特徴です。牛のレバーよりも臭いが少なく、新鮮な鶏レバーは生臭さや苦味を感じません。コクのあるレバーは、ワインのおつまみとしても人気のある部位です。

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