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かしらは鶏肉ではなく豚肉だった!
焼き鳥の人気メニュー「かしら」。じつは鶏肉ではなく、豚肉だったんです!「かしら」とは読んで字のごとく、豚の頭の部分。しかし、頭の部分といっても範囲は広く、ミミガーやチラガー、タンなど部位によってさまざまな呼び方があります。
そのなかでも焼き鳥に使われるのは、「コメカミ」や「ツラミ」という部位です。「コメカミ」はそのままの意味で、目の横の部分。「ツラミ」はほほの部分にあたります。それぞれ味わいや食感に特徴があるんですよ!
焼きトンなのに「やきとり」と呼ぶの?
「やきとり」と聞けば鶏肉を使った串焼きのイメージ。しかし、北海道や福岡県などでは、豚肉や馬肉を使ったものを「やきとり」と呼ぶことがあります。「かしら」の発祥地である埼玉県東松山市でも、豚肉の串焼きを「やきとり」と呼んでいたそうです。
もともと東松山市は養豚が盛んな地域でした。しかし、昔はお肉も高級品!そんな時代、安くておいしい「かしら」に目をつけた人が、屋台で串焼きを売り始めました。それが「かしら」の発祥といわれています。
発祥店と全国的に広まった理由
東松山市の「かしら」は、辛味噌ダレをつけて食べるのが一般的。このメニューを開発したのが、もともとホルモン屋を営んでいた大松屋というお店です。ホルモンのタレを活かした辛味噌ダレをつくり、「かしら」につけて食べるようになったのだとか。
その後、東松山市の焼き鳥がメディアに紹介され、「かしら」が全国に広がっていったといわれています。東松山市は全国で唯一の「焼き鳥店組合」があるほど、焼き鳥に力を入れている地域。一度本場の「かしら」を味わってみたいですね!
かしら肉の特徴と味わい
かしら肉の種類は「コメカミ」と「ツラミ」の2種類。どちらも、脂が少なく、歯ごたえがあります。「コメカミ」は、適度な弾力とジューシーさを味わえる部位。クセがなく食べやすいのも特徴です。
「ツラミ」は、豚が食物を食べるときによく動かすほほ肉の部分なので、たいへんかみ応えがあります。しかし同時に、うま味もたっぷり!かむほどにコクが出てきます。
栄養とカロリーは?
お店や味付けによって異なりますが、焼き鳥の「かしら」は1本約70kcal。「つくね」や「もも」に比べてカロリーは低め。また、カルシウムやコラーゲン、ビタミンB1などの栄養素が含まれています。
かしら肉を使ったおすすめレシピ3選
1. カシラの串焼き
かしら肉や鶏もも肉を使った焼き鳥のレシピです。グリルで両面を焼き、フライパンで煮詰めたタレに絡めるだけ!竹串を使う場合は、串の先にアルミホイルを巻いておくと、焦げ付く心配がありませんよ。
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