【Q&A】卵の栄養は加熱によって変化する?

A:生卵は100gあたり142kcal、ゆで卵は134kcalとカロリーの差は約10kcalです。そのほかの栄養価にも大きな差はありません。

ビタミンAやビタミンD、ビタミンEなどの脂溶性ビタミンは熱で壊れにくく、油に溶ける性質があります。油と一緒に加熱すると吸収率が上がるため、卵を油で炒めたり、焼いたりするほうが効率よく摂取できますよ。

なお、卵の消化時間は半熟卵、ゆで卵、生卵、卵焼きの順に早いです。(※1,17,18,19)

【Q&A】卵は一日何個まで食べていい?

A:卵にはコレステロールを含むため、食べ過ぎを気にしている人がいるかもしれません。食事摂取基準では摂取量の基準値はなく、脂質を原因とする病気の重症化対策としてコレステロールを一日200mg未満にすることが望ましいとだけ記されています。

卵100gあたりに含まれるコレステロールは370mg、Lサイズ1個(64g)あたりだと237mgです。

女子栄養大学基礎栄養学研究室の川端輝江教授による卵に関する研究の結果、成人における卵の適切な摂取量は一日1個としています。血中のコレステロール値が上がりやすい人は、卵の摂り過ぎに注意しましょう。(※1,11,20,21)

【Q&A】卵は毎日食べていい?

A:一日1個程度であれば、毎日食べてもかまいません。

卵を毎日食べる場合、血糖値やコレステロール値、心血管への影響はないと言われています。また、毎日1個食べると、心血管への影響が低下するという研究もありますよ。(※22)

【Q&A】完全栄養食の卵から摂れない栄養はある?

A:卵は栄養バランスがよく、完全栄養食と言われていますが、ビタミンCと食物繊維は含まれません

これらを両方含む野菜と組み合わせると、栄養素を補うことができます。卵を使う野菜炒めや、野菜入りのオムレツがおすすめです。(※1,23)

「完全栄養食」の卵をいろんな調理法で食べよう

卵には、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養が含まれています。油で調理すると吸収率がアップしたり、野菜と一緒に食べると足りない栄養素を補えたりと食べ方次第で効率よく摂取できますよ。

食べ過ぎには気をつけて、卵から賢く栄養を取り入れましょう。
【参考文献】
(2024/05/10参照)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ